ヤバすぎ…『アバター2』の水中撮影、キャストは海軍特殊部隊と同じやり方で特訓
映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』では、前作『アバター』で描かれた神秘的なパンドラの森から深淵なる海へと舞台を移すとあって、前代未聞の水中撮影が行われている。キャスト陣がその裏側を明かした。
本作は、神秘の星パンドラの一員となった元海兵隊員のジェイク(サム・ワーシントン)が、ナヴィ(ゾーイ・サルダナ)の女性ネイティリと家庭を築き、子供たちと平和に暮らしているところから始まる。しかし、再び迫る人類の侵略に神聖なパンドラの森を追われてしまい、海の部族に助けを求めることに……。
『アビス』『タイタニック』など海を舞台にした映画を手掛けるだけでは飽き足らず、深海探検家の顔も持つなど海への思いは人一倍なジェームズ・キャメロン監督は、水中を舞台にした本作で『アバター』に続き映像革命を起こしている。まず、撮影のために用意したのが、約340万リットルサイズの超巨大水槽だ。
ジェイク家の長男ネテヤム役のジェイミー・フラタースは「巨大水槽での撮影までに1年3か月ほどのダイビング訓練を受ける必要があった」とそもそも撮影に至るまでが壮絶だったと打ち明ける。ジェイク家の養子で、いまだ謎が多い人間の子供スパイダー役のジャック・チャンピオンも「僕たちはアメリカ海軍特殊部隊(ネイビーシールズ)と同じやり方で特訓を受けた。水面下6メートルの地点で全てのギアや装置を外して、またそれらを装着するんだ。とんでもなく難しかったけど、最後には5分33秒も息を止めることができるようになったよ」と証言した。なお、シガーニー・ウィーヴァー、ケイト・ウィンスレットら女優陣に至っては、6~7分もの間息を止められるようになっている。
ジェイク役のサム・ワーシントンは「ジム(キャメロン監督)が本作のストーリーを海の中に持っていくと言ったとき、水中の撮影を具体的にどうやればいいのか、監督を含め誰も知らなかった(笑)。水中でのアクション、恋愛のシーン、ダンスをするシーンなどをやらなきゃいけなかったからね。これまでこんな撮影が行われたことは一度もなかった」と振り返る。「水中の撮影には独特な呼吸法が必要で、ダイビングの技術を習う必要があった。あと、その海の様子を精巧に再現するセットもね。僕のキャリアの中で最も過酷な撮影だったよ。それらが揃ってようやく水中のシーンが撮れるんだよ。監督から最初に言われたときは不可能だと思ったけどね(笑)」
キャスト陣のただならぬ努力と、キャメロン監督が用意した規格外のセット、そして前代未聞の撮影手法によって、観客を海の世界へと誘う異次元の没入型映像体験が実現することになったのだ。(編集部・市川遥)
映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は12月16日より全国公開