キスマイ藤ヶ谷太輔、追い込まれた主演映画 共演者も「心配だった」
藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)が14日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた主演映画『そして僕は途方に暮れる』の公開記念舞台あいさつに登壇。舞台版でも主演を務めた藤ヶ谷は、約5年間にわたる集大成となった映画の公開に、「長く愛してください」と会場&ライブビューイングの観客に呼びかけた。この日は前田敦子、中尾明慶、香里奈、毎熊克哉、野村周平、三浦大輔監督も出席した。
『そして僕は途方に暮れる』は、舞台演出家でもある三浦監督が2018年に手掛けた同名舞台を、自身が監督・脚本を務めて映画化した作品。自堕落な生活を送り、あらゆることから逃げ続ける男・菅原裕一を、舞台版と同じく藤ヶ谷が演じた。
ワンシーン・ワンカットにこだわる三浦監督のもと、徹底的に役と向き合った藤ヶ谷は、これまでのイベントでもとにかく「辛かった」という言葉を連発し、前田ら共演者からも「心配だった」というぐらい追い込まれていた撮影だったという。
そんな魂を込めた作品が、ようやく公開された。藤ヶ谷は「舞台からだと5年と結構時間が経ちました。早く届けたいと思っていたので、ようやくお客さんに観ていただけて嬉しいと思う一方で、さみしさもあります」と胸の内を明かす。
この日も、藤ヶ谷の口からは過酷だった撮影を振り返るエピソードが次々と出てくるが、公開を迎え「こんな藤ヶ谷太輔、観たことなかった」という感想が寄せられていることには「嬉しい」と笑顔を見せると、そんな表情を引き出してくれた三浦監督には「感謝しかないです」と頭を下げる。
映画を観た人の感想の中に「裕一のその後が観たい」というコメントがあることが発表されると、三浦監督は続編に意欲を見せる。しかし「藤ヶ谷くんが、撮影地がホノルルだったらやるって言うんです」と裏話を披露すると、藤ヶ谷も「国内だったら嫌ですね」ときっぱり。さらに野村が、「監督を変えるなら参加したい。是枝(裕和)監督だったら参加したい」と発言すると、三浦監督は「じゃあ、(是枝監督に)託します」と乗っかる。藤ヶ谷も「是枝監督だったら僕も参加したいです」と追随して客席を笑わせていた。
辛かったけれども、充実した日々だったとキャスト陣が口々に言う三浦組での撮影。藤ヶ谷は「この映画に関わってくださったみなさんには感謝の気持ちでいっぱいです」と思いを述べると、「観てくださった方の記憶と心に残る映画になっていると思うので、長く作品を愛してほしいです」と客席に呼びかけていた。(磯部正和)