唐田えりか主演の犯罪映画も 短編作品集『無情の世界』6月公開
女優・唐田えりからをキャストに迎え、3名の映画作家が「現代の憂鬱、日常生活の冒険」をテーマに手掛けた短編作品集『無情の世界』が、6月より順次公開されることが決定した。
『教誨師(きょうかいし)』『夜を走る』の佐向大が脚本・監督した、唐田の主演作『真夜中のキッス』は、重罪を犯した唐田演じるヒロインとその周囲の男たちが織りなす、奇妙で美しい一夜の冒険を描いたロードムービー。
『東京無国籍少女』などの山岸謙太郎がメガホンを取った『イミテーション・ヤクザ』は、雑居ビルのオーディション会場で、些細な行き違いから起こるトラブルをコミカルに描いたメタ・ヤクザ映画。俳優・渡部龍平が自らを主人公に脚本を手掛けた。
『POP!』などの小村昌士が脚本・監督を務めた『あなたと私の2人だけの世界』は、「恋愛術講座」と「護身術講座」という、正反対の市民講座が入れ替わりで行われているレンタルスペースから始まる恋と、エキセントリックな展開を描いたオフビートなコメディー。ABEMAの恋愛番組「恋愛ドラマな恋がしたい ~Kiss me like a princess~」で注目を浴びる白石優愛が主演を務める。
物語はそれぞれ、郊外のファミリーレストラン、雑居ビルのオーディション会場、時間貸しレンタルスペースから始まる。ふだん何気なく過ごしている日常のひずみから生まれる冒険と犯罪、恋と憂鬱を鮮やかに切り取る本作。映画『凶悪』などの俳優・小林且弥が立ち上げた映像プロジェクトSTUDIO NAYURA(スタジオ・ナユラ)の第1回製作作品となる。(編集部・入倉功一)
『無情の世界』は6月、新宿シネマカリテほか全国順次公開