もしもデヴィッド・ハーバーの不運なサンタが、レッド・ガーディアンと戦ったら…？『バイオレント・ナイト』インタビュー

　武装集団の強奪計画に巻き込まれた不運なサンタクロースを描くアクション映画『バイオレント・ナイト』（公開中）で主演を務めたデヴィッド・ハーバーがインタビューに応じ、世界一と賞賛するアクション集団とのタッグや、過去のクリスマスの思い出を語った。

【動画】不運なサンタさんvsレッド・ガーディアン、どっちが勝つ？

　『バイオレント・ナイト』の主人公は、物欲主義の子供たちに嫌気がさしている、呑んだくれのサンタ（デヴィッド）。不運なことにクリスマス・イブの夜、パーティーを開く大富豪ファミリーの豪邸に降り立ったサンタは、大金目的の武装集団が起こす大騒動に巻き込まれてしまう。戦闘経験がないサンタは、便利な魔法とクリスマスアイテムを駆使して武装集団と対峙する。

　本作のアクションを手がけたのは、『ジョン・ウィック』のデヴィッド・リーチが設立した製作集団「87ノース・プロダクションズ」。日本でもヒットした『Mr.ノーバディ』『ブレット・トレイン』なども担当しており、ハリウッド屈指のアクション集団として知られている。

　「戦闘シーンに関しては世界一のチームです」と語るデヴィッドは、ハードなアクションに備えて、彼らと数か月にわたって柔術やレスリングなどの訓練に挑んだ。「心が折れそうになったこともありましたが、素晴らしいチームと一緒に仕事ができたのは、とても喜ばしいこと。誰かを投げただけでも、とんでもない投げ飛ばされ方をしてくれるので、自分がとても強く感じるんです。とてもクリエイティブで、アクションシーンは目を見張る仕上がりです」

　本作では、真っ赤なサンタコスに袖を通したデヴィッド。“赤”といえば、マーベル映画『ブラック・ウィドウ』でデヴィッドが演じた赤いスーツのヒーロー、レッド・ガーディアンを連想する人もいるだろう。魔法が使えるやさぐれたサンタと、ロシアが生み出したぽっちゃり体型のスーパーソルジャーの直接対決が実現した場合、勝者はどちらになるのか？

　「もし戦うことになったら、サンタが勝つかもしれません。でも、戦わずに仲良くなる可能性もあります。二人ともデカくて、お酒が大好きだから、一緒に楽しい時間を過ごせると思います」

　サンタが過ごす“最悪”のクリスマス・イブを描いた本作。クリスマスに関する思い出はいいことばかりだと話すデヴィッドだが、自身の父親にとっては最悪だと感じるエピソードがあるという。「組み立てが大変なおもちゃをプレゼントしてもらった時、父が朝から組み立ててくれようとしたのですが、夕方になっても完成せずにイライラしていて……私はその姿を永遠と眺めていました。父にとってはストレスが溜まったクリスマスだったと思います（笑）」と当時を懐かしみながら語っていた。（編集部・倉本拓弥）