スピルバーグ『ダークナイト』は今ならアカデミー作品賞にノミネートされると称賛
スティーヴン・スピルバーグ監督が、クリストファー・ノーラン監督のバットマン映画『ダークナイト』(2008年)について、「今日なら間違いなく作品賞にノミネートされた」とDeadlineで称賛している。
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3月に授賞式が行われる第95回アカデミー賞において、自伝的映画『フェイブルマンズ』が、作品賞や監督賞を含む7部門でノミネートされているスピルバーグ監督。監督賞を受賞した『プライベート・ライアン』『シンドラーのリスト』といったシリアスな作品と同時に、『インディ・ジョーンズ』シリーズや『ジュラシック・パーク』などの大作映画も手掛けてきた。
そのうえでスピルバーグ監督は、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』『トップガン マーヴェリック』という二大ヒット作が、今回の作品賞にノミネートされたことに「本当に勇気づけられました」とコメント。「数年前にノミネートされるはずだったクリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』は遅れてしまった」と語った。
2008年に公開された『ダークナイト』は、作品賞の候補枠が拡大する前年の第81回アカデミー賞において、8部門でノミネート。ジョーカーを演じたヒース・レジャーさんが助演男優賞を受賞したが、作品賞にはノミネートされなかった。「あの映画は、今日なら間違いなく作品賞にノミネートされていたでしょう」と称賛したスピルバーグ監督は「だからこそ、この2本のブロックバスター映画がトップ10リストに入ったことは、僕たち全員が喜ぶべきことだと思います」と語っている。
ブラッドリー・クーパーを主演に迎えた新作企画が報じられているが、『フェイブルマンズ』に続く次回作はまだ決まっていないというスピルバーグ監督。2023年はジェームズ・マンゴールド監督にメガホンを引き継いだ、製作総指揮を務めるシリーズ第5弾『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』が6月30日に公開される。(編集部・入倉功一)