ドラマ「最愛」韓国でリメイク 脚本&キャスティングは調整中
2021年10月期に放送された吉高由里子主演のTBSドラマ「最愛」が韓国でリメイクされることが明らかになった。韓国版を制作する BIGWAVE ENTERTAINMENT 社は、「すでに日本で素晴らしさが認められているオリジナル作品をリメイクすることができてうれしい。韓国の2社が持つ企画力と制作能力をベースに、オリジナルの長所をいかし、良い相乗効果を生み出したい」とコメント。脚本やキャスティングは現在、調整中。
ドラマ「最愛」は、殺人事件の重要参考人となった実業家・真田梨央と、梨央の初恋の相手であり事件の真相を追う刑事、そして、あらゆる手段で梨央を守ろうとする弁護士の3人を中心に展開するオリジナルのサスペンスラブストーリー。吉高由里子が主人公の真田梨央を、松下洸平が刑事・宮崎大輝を、井浦新が弁護士・加瀬賢一郎を演じた。スタッフにはドラマ「夜行観覧車」(2013)、「リバース」(2017)を手がけた脚本の奥寺佐渡子と清水友佳子、プロデュース・新井順子、演出の塚原あゆ子が集結。宇多田ヒカルによる主題歌「君に夢中」も話題を呼んだ。
TBSテレビは、韓国の制作会社、BIGWAVE ENTERTAINMENT 社・neostory社との間で本作のリメイク契約を締結。昨年10月には同じくTBSドラマ「愛していると言ってくれ」(1995)、「アンナチュラル」(2018)の韓国リメイクも決定しており、「最愛」のプロデュースを務めた新井は「『最愛』の放送当時からリメイクのオファーを頂いていると聞いていましたが、実際にこうして実現されることになりとてもうれしく思います! 梨央、大輝、加瀬たち登場人物が、韓国を舞台にどんな“最愛”を生み出していくのか、初回放送が待ちきれないです。『アンナチュラル』のリメイクも手掛けてくださる BIGWAVE ENTERTAINMENT 社、neostory社をはじめとするスタッフ・キャストの皆さんに期待しています!」とコメントしている。
「最愛」は、放送時に初回放送の見逃し配信再生回数でTBSドラマ歴代1位を記録。「東京ドラマアウォード2022」では作品賞グランプリ(連続ドラマ部門)・主演女優賞・演出賞の3冠を達成したほか、「第59回ギャラクシー賞」(テレビ部門選奨)、「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’21/第27回AMDアワード」(大賞/総務大臣賞)、「TVerアワード2021」(ドラマ大賞)、「第38回ATP賞テレビグランプリ」(ドラマ部門最優秀賞)、「2022年日本民間放送連盟賞」(番組部門テレビドラマ最優秀賞)などを受賞した。(編集部・石井百合子)