マンダロリアン声優・阪口周平、“ため息”にこだわり「難しいけど面白い」
『スター・ウォーズ』実写ドラマシリーズ「マンダロリアン」で主人公・マンダロリアンの日本版声優を務める阪口周平が28日、都内で行われたシーズン3の配信記念イベントに出席し、声を当てるうえで「ため息」にこだわっていることを明かした。この日は、歌舞伎界きっての『スター・ウォーズ』ファンである尾上松也も登壇した。
「マンダロリアン」は、銀河帝国が崩壊したエピソード6『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』の5年後を舞台にした実写ドラマシリーズ。一匹狼の賞金稼ぎ・マンダロリアンと、フォースの力を秘めた子ども・グローグーの冒険が描かれている。
シーズン1からマンダロリアン役を務める阪口は、ドラマの魅力について「いい意味で泥臭い。ジェダイの戦いのようにスマートではないぶん、とても生々しく観ていてワクワクします」と述べると、「マンドー自身がまったくもって完璧じゃないところがいい。成長物語として楽しめます」と視聴者としても魅了されているという。
そんな成長途上のマンダロリアンを演じるうえで、阪口が意識しているのが“ため息”だ。「シーズン1が決まったとき、演出家から『心からなにから、常に枯渇している状態でいてほしい』と言われたんです。でもシーズン2ぐらいから、マンドー自身がマスクの奥にある思いが少しずつ見え隠れするようになってきた。マンダロリアンとして生きていなかったら、こんな生き方をしていなかったんだろうなというのをマスクで隠しているという感覚。それを表現しているのがため息なんです」と説明。そんな芝居は「難しいけれど、とても面白い」と充実感をにじませていた。
完璧ではないマンダロリアンという話が阪口から発せられたが、松也は「『スター・ウォーズ』ファンあるあるなのですが、新作が出るたびになかなかポジティブに考えられないところがある」と述べると、「でも『マンダロリアン』に関しては、ある種の突っ込みどころが何一つない。そこがファンを唸らせている」と“完璧さ”を強調する。
「とにかくシーズン3が楽しみ」だという松也。配信は3月1日からスタートするが、「僕は一気観をしたいので、まだまだ観るのは先なんです」と悩ましい顔を浮かべる。続けて「シーズン2ではラストでルーク・スカイウォーカーが登場するというサプライズがありましたが、シーズン3でもサプライズを期待します」と目を輝かせながら語ると、最後まで話を知っている阪口は「ネタバレはできないので」と言いつつ「でもシーズン3も確実に楽しめる作品になっています」と作品の出来に太鼓判を押していた。(磯部正和)
「マンダロリアン」シーズン3は3月1日(水)よりディズニープラスにて日米同時配信開始