「どうする家康」で鎌倉殿のトラウマよみがえる視聴者続出
5日に放送された松本潤主演の大河ドラマ「どうする家康」(毎週日曜、NHK総合夜8時~ほか)では、裏切りに次ぐ裏切りに遭い人間不信に陥った家康に、家臣・鳥居忠吉が投げかけたある言葉から、昨年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のトラウマがよみがえる視聴者が続出。「謀反の疑い」がTwitterトレンド入りする盛り上がりを見せた(※一部ネタバレあり)。
第9回「守るべきもの」では、本證寺から年貢を取り立てようとする松平家康(松本潤)と空誓(市川右團次)率いる一向宗徒が激突する三河一向一揆が泥沼状態へ。松平昌久(角田晃広)や吉良義昭(矢島健一)ら周囲の領主たちに加え、家臣の夏目広次(甲本雅裕)、そして本多正信(松山ケンイチ)にまで裏切られた家康はうちひしがれ、引きこもり状態に。兵の士気も下がり、家臣たちの家康への忠義が揺らぐ中、突破口を開いたのが鳥居忠吉(イッセー尾形)だった。
話題を呼んだのは、忠吉が自室にこもる家康に押し入ったときのこと。強硬手段に出た忠吉に家康が戸惑うなか、忠吉は「道は二つに一つ」と切り出し、一つは「家臣を信じること」、二つ目は「謀反の疑いがある者を片っ端から一人残らず殺すこと」と選択を示した。また、忠吉は二つ目を選んだ場合は「わしからにしてくれ」とも告げた。
のらりくらりと話す忠吉だったがおそらく死をも覚悟しての談判で、「怖くて仕方がない」「どうすればいいのかわからない」とすくんでいた家康の背中を押すこととなった。
SNSでは、この「謀反の疑いがある者を片っ端から一人残らず殺すこと」に過敏に反応する視聴者が続出。途端に「鎌倉殿」のワードがあふれ、「去年さんざん見たやつ」「それ頼朝と義時」「小四郎じゃん」「わりと最近見た」「あの主題歌聞こえてきた」と沸いていた。
前作「鎌倉殿の13人」では源頼朝(大泉洋)や北条義時(小栗旬)らが“危険分子”とみなした者を次々と粛清。とりわけ、あらぬ謀反をかけられ殺害された上総広常(佐藤浩市)の悲劇を描いた第15回「足固めの儀式」が反響を呼んだほか、「全部大泉のせい」が度々トレンド入りしていた。(編集部・石井百合子)