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妻夫木聡、12年ぶり最優秀主演男優賞!山田洋次監督の言葉を思い返す

第46回日本アカデミー賞

妻夫木聡
妻夫木聡 - 写真提供:東京写真記者協会

 第46回日本アカデミー賞授賞式が10日、港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われ、俳優の妻夫木聡(42)が映画『ある男』の演技で最優秀主演男優賞に輝いた。

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 映画化もされた「マチネの終わりに」などで知られる平野啓一郎の小説を原作とする『ある男』。妻夫木は、死後に別人と判明した男の身元調査を依頼された弁護士の城戸章良を演じた。監督を『蜜蜂と遠雷』などの石川慶が務めた。

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 昨年、映画『ドライブ・マイ・カー』で最優秀主演男優賞を受賞した西島秀俊がプレゼンターとして登場し、今年の最優秀主演男優賞の受賞者として妻夫木を発表。ブロンズを手渡された妻夫木は「いやぁ、どうしよう……。本当に何も考えてなかった。まさかいただけると思っていなかったんで」と控えめに切り出す。

 続けて妻夫木は「ちょうど10年前くらいですかね、(李相日監督の)『悪人』という作品でこの場に立たせていただいて、最優秀主演男優賞をいただいたんですけれど、その時は現場にいることができなくて。中継で受賞することになったんですけど、今回はこうやって実際にいただくことができて、本当に嬉しいです」と喜びを明かす。

 石川監督と脚本を担当した向井康介とは2017年公開の『愚行録』でもタッグを組んだ妻夫木。「今回も一緒にやらせていただくということで、脚本の段階から一緒にご飯を食べながら、話をさせてもらっていました。とくに新幹線の場面はお酒の場でもああでもない、こうでもないと話をさせていただいたんですが、全部カットになっちゃったんです」と笑いつつ「そういうディスカッションなどもありつつ今回は作品に取り組ませてもらいました」と語った。

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 自分自身とは何か? という究極の問いを投げかける本作。妻夫木は「人間にはいろんな顔があるよな、と自分の中で腑に落とせてから、ふと山田洋次監督に『妻夫木くん、“ある”ということが大事なんだよ』と言われた言葉を思い返していました。その言葉を頼りにずっと、この役を演じさせてもらいました。とにかく、この場に“ある”ということ、存在するということを大事に、この役を務めさせてもらいました」と語り、最後に「僕は日本映画が大好きです。これからも日本映画を盛り上げていけるように、みなさんと一緒に仕事ができたらいいなと思っています。今回はありがとうございました」と締めくくった。

 なお、妻夫木は第25回の『ウォーターボーイズ』、第29回の『春の雪』、第30回の『涙そうそう』、第34回の『悪人』でも優秀主演男優賞を受賞。最優秀主演男優賞を受賞するのは『悪人』に続いて今回が2度目となる。また、第40回の『怒り』では最優秀助演男優賞を受賞している。

 今年の優秀主演男優賞には妻夫木のほかに阿部サダヲ(『死刑にいたる病』)、大泉洋(『月の満ち欠け』)、二宮和也(『ラーゲリより愛を込めて』)、松坂桃李(『流浪の月』)が選ばれていた。(編集部・大内啓輔)

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