『映画ドラえもん』がV2!アカデミー賞盛り上げた『RRR』が再浮上
映画週末興行成績
3月10日から12日までの週末映画動員ランキングが興行通信社より発表され、『映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)』が2週連続で首位を獲得した。新作ではトム・ハンクスが嫌われ者の主人公を演じる『オットーという男』が10位にランクイン。現地時間13日に開催された第95回米アカデミー賞で歌曲賞を受賞したインド映画『RRR』が9位に再浮上した。
V2の『映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)』は、週末3日間で観客動員38万4,000人、興行収入4億6,800万円を記録し、累計では動員102万人、興収12億円を突破。
2位は、前週より1ランクアップした『THE FIRST SLAM DUNK』。週末3日間で前週を上回る動員13万7,000人、興収2億円を記録し、累計では動員819万人、興収119億円を突破した。3位は前週2位でスタートした高橋恭平(なにわ男子)主演の青春映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』。3日間で動員10万3,000人、興収1億2,200万円をあげ、累計では動員40万7,000人、興収4億9,100万円を突破している。
また第95回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞、編集賞の最多7部門を受賞した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が、先週に続いて5位をキープ。1980年代に『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』『グーニーズ』の人気子役として一世を風靡したキー・ホイ・クァンが助演男優賞を初受賞し、涙のスピーチが話題に。ミシェル・ヨーはアジア人史上初となる主演女優賞を受賞。ジェイミー・リー・カーティスも初のオスカーとなる助演女優賞に輝いた。
同賞歌曲賞を受賞した『RRR』が再び圏外から浮上。授賞式では20名以上のパフォーマーによる劇中歌「Naatu Naatu」(ナートゥ・ナートゥ)の超高速ダンスを披露し、スタンディングオベーションとなった。
10位に初登場した『オットーという男』は、スウェーデン映画『幸せなひとりぼっち』をトム・ハンクスの製作・主演でリメイク。ハンクス演じる町内イチの嫌われ者オットーの孤独な人生が、向かいに越してきた一家によって変わっていく。ハンクスの妻であるリタ・ウィルソンも製作に名を連ね、息子のトルーマン・ハンクスが若き日のオットーを演じている。
今週は、『シン・ゴジラ』などの庵野秀明監督による『シン・仮面ライダー』、最強のヒーローに変身した少年を主人公にしたアクションの続編『シャザム!~神々の怒り~』、投稿サイトで連載された顎木あくみの小説をSnow Manの目黒蓮主演で実写映画化したラブストーリー『わたしの幸せな結婚』、『シュレック』シリーズに登場する猫のキャラクターを主人公にしたアニメーションの続編『長ぐつをはいたネコと9つの命』、浅野いにおの同名コミックを竹中直人監督・斎藤工主演で実写映画化した『零落』などが公開される。(編集部・石井百合子)
【2023年3月10日~3月12日の全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)】※()内は先週の順位
1(1)『映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)』:2週目
2(3)『THE FIRST SLAM DUNK』:15週目
3(2)『なのに、千輝くんが甘すぎる。』:2週目
4(4)『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』:6週目
5(5)『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』:2週目
6(6)『BLUE GIANT』:4週目
7(8)『すずめの戸締まり』:18週目
8(圏外)『BTS: Yet To Come in Cinemas』:6週目
9(圏外)『RRR』:21週目
10(初)『オットーという男』:1週目