感動的…キー・ホイ・クァン、オスカー受賞直後にスピルバーグからかけられた言葉
第95回アカデミー賞
映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』でアカデミー賞助演男優賞を受賞したキー・ホイ・クァンが、子役デビュー作『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』のスティーヴン・スピルバーグ監督から受賞直後にかけられた言葉を、米ABC局の朝の情報番組「グッド・モーニング・アメリカ」で明かした。
1984年公開の『魔宮の伝説』で、主人公インディ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)の相棒ショート・ラウンドを演じたクァン。翌年『グーニーズ』(1985)にも出演し、人気子役として一世を風靡したが、ハリウッドでは当時、アジア系俳優に与えられる機会は少なく、クァンも表舞台から姿を消した。それから約40年後、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で主人公エヴリンの夫役を務めたクァンの演技は各所で絶賛され、見事アカデミー賞を初受賞した。
授賞式を終えて同番組の取材に応じたクァンは、「受賞した直後のCMブレイク中、私に最初のチャンスをくれたスピルバーグ監督のところへ行きました」と告白。クァンと熱い抱擁を交わしたスピルバーグ監督は、「キー、君はたった今アカデミー賞俳優になったんだ」と感動的な言葉をかけたそうで、「その瞬間、私は『なんてこった、これは現実なんだ』と思いました」とクァンは振り返った。
本作は助演男優賞のほか、作品賞、監督賞、主演女優賞、助演女優賞、脚本賞、編集賞の最多7部門を受賞。作品賞のプレゼンターは『魔宮の伝説』でクァンと共演したハリソンで、ステージに上がったクァンが彼と抱き合う一幕も見られた。改めて、その瞬間を回顧したクァンは「これこそ私たちが求めていた再会。興奮を抑えることができませんでした」と語っている。(編集部・倉本拓弥)