映画『キングダム』3弾、紫夏役は杏!馬術、剣と矢を用いた戦闘シーンも披露
俳優の杏が、原泰久の漫画を山崎賢人主演で実写映画化する『キングダム』の第3作『キングダム 運命の炎』(7月28日公開)に紫夏役で出演することが16日、明らかになった。紫夏は闇商人の女頭目で、後の始皇帝となるエイ政を隣国に脱出させる危険なミッションを請け負う役どころで、馬術や剣・矢を用いた戦闘シーンも披露する。併せて紫夏のビジュアルと、71秒の最新予告映像も公開された(※山崎賢人の崎はたつさき、エイ政のエイは、上に亡、中に口、下左から月、女、迅のつくりが正式表記)。
単行本67巻までの累計発行部数が9,500万部(2023年1月時点)を記録する人気漫画「キングダム」に基づく本シリーズ。紀元前・中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍になる夢を抱く戦災孤児の少年・信(山崎賢人)と、中華統一を目指す若き王・エイ政(吉沢亮)を壮大なスケールで描く。映画化第1作『キングダム』(2019)、第2作『キングダム2 遥かなる大地へ』(2022)に続く第3作では、隣国・趙(ちょう)の侵略を迎え撃つべく信と大将軍・王騎(大沢たかお)が初めて同じ戦場に立つ「馬陽(ばよう)の戦い」と、誰もが成し遂げたことのない中華統一に挑む秦国の若き王・エイ政の過去が明かされる「紫夏(しか)編」が描かれる。
杏演じる紫夏は、孤児だった幼い頃に行商人に拾われ、今は趙の闇商人の女頭目として腕を発揮している。敵国で虐げられていた若きエイ政を唯一助けようとする正義感と母性にあふれた美しき女性で、亡き義父の教えからエイ政の秦国への脱出計画を請け負う。
杏は出演にあたり「産後初めて映画館に観に行った映画がキングダムパート1でした。数年ぶりの映画館で高揚しながら観たキングダムは、大好きな漫画の世界がまさにそのまま目の前に写しだされた、迫力あるものでした。もし続編があるなら出れたらなあ、なんて思っていたら、まさか紫夏という役をいただけるとは思いませんでした。紫夏は過去、エイ政の人生に大きな影響を与えた重要な存在です。このエピソードが映像化されるというのは原作ファンとしてもとても嬉しいです」とコメントを寄せている。
エイ政役の吉沢は共演時のインタビューで「ビジュアルはもちろん、お芝居もすごく上品で、闇商人という設定ではありますが、紫夏の持つ美しさや正義感が感じられてとても素敵だなと思いました」とコメント。杏の起用について松橋真三プロデューサーは、「紫夏は『キングダム』の魂の根幹であり、その存在感だけで、正しく誠実である人柄が出てこなければなりません。そして、深く広い母としての愛を持っている人でなければならず、我々は迷いなく杏さんにオファーさせていただきました」と説明している。
新予告では、大将軍・王騎の「全軍前進」から、兵たちの鬨(とき)で戦いがスタート。前作でも活躍した人気キャラクターたちと、原作ファンの間でも名高いエピソードが盛り込まれており、前作では初陣だった信が逞しく成長した姿も垣間見える。
これまで第1作から続投する山崎賢人、吉沢亮、橋本環奈、大沢たかおのほか、第2作から登場した清野菜名、玉木宏、佐藤浩市の続投が発表されている。
佐藤信介監督、松橋真三プロデューサーのコメント全文は下記の通り。(編集部・石井百合子)
佐藤信介監督
淡い桃色のマントを纏って、衣装確認に、スタイリストの宮本さんと現場に来られた杏さんのことを思い出します。まるで風に舞う蝶か花びらのように、ひらりと難曲を飛び渡る紫夏のイメージがそこに誕生していました。撮影において杏さんは、誠実に、非常にしなやかな柔軟さを持って、この紫夏という女性を演じられました。一つ一つのカットを、丁寧に、さまざまな挙動を確認しながら。そうして映し出されたのは、大胆な振る舞いで人を引っ張る闇商人の強さと、包み込む母のような温かさでした。この作品の大きな骨格の一つである紫夏。彼女に支えられて、運命の炎という、これまでに無かった新しいキングダムが生まれました。
松橋真三プロデューサー
いよいよ趙軍との一大決戦が始まる『運命の炎』編では、原作屈指の“泣ける”エピソードである紫夏の物語が語られます。自己犠牲と無償の愛の物語は、作品世界に「光」を灯し、必ずや人の心を打つでしょう。紫夏は『キングダム』の魂の根幹であり、その存在感だけで、正しく誠実である人柄が出てこなければなりません。そして、深く広い母としての愛を持っている人でなければならず、我々は迷いなく杏さんにオファーさせていただきました。この素晴らしい物語を早く皆さんにお見せしたいとわくわくしています。