『カールじいさんの空飛ぶ家』はこれで完結!短編「カールじいさんのデート」公開へ
6月16日に全米公開されるディズニー&ピクサーの新作映画『マイ・エレメント』と同時上映される短編新作は、『Carl’s Date』(カールじいさんのデート)となることが明らかになった。ピクサー米公式Instagramなどで発表された。
【画像】火、水、土、風のエレメントたちが共存する都市が舞台の『マイ・エレメント』
『カールじいさんの空飛ぶ家』(2009)は、最愛の妻エリーに先立たれ、思い出が詰まった家で一人暮らしていた78歳のカールじいさんを主人公にした感動作だ。一緒に南米の“パラダイスの滝”に行くという妻との約束を果たすため、カールじいさんは我が家に無数の風船を結びつけ、滝を目指して大空へ。偶然乗り合わせた少年ラッセル、そして言葉を話す不思議な犬ダグと共に繰り広げる冒険を描き、第82回アカデミー賞で長編アニメ賞と作曲賞の2部門受賞を果たした。
新作短編『Carl’s Date』は、カールじいさんとダグのその後を追ったもの。渋々女友達とデートに行くことを承知したものの、最近のデートがどういうものか全くわからずナーバスになるカールじいさんのため、ダグが自身の犬としての経験から得た“友達の作り方”を伝授するさまを描く。『カールじいさんの空飛ぶ家』の脚本家の一人であるボブ・ピーターソンが監督、脚本を担当し、ダグ役も続投している。
ComicBook.comなどによると、ピーターソン監督は「カールにとって、誰もエリーの代わりにはなれません。今回の関係は単に友情であり、エリーをたたえたものなんです。エリーは『新しい冒険へ出て』と言っていましたが、本作は、彼はそうすべきなのか、それともすべきでないのかを試しています」と説明。
そして、この短編で『カールじいさんの空飛ぶ家』の物語は一旦のところ完結するのだという。その判断には、カールの声優であるエドワード・アズナーさんが『Carl’s Date』の収録後、2021年にこの世を去ったことも影響しているといい、プロデューサーのキム・コリンズは「エドももういませんし……。観てもらえればわかりますが、美しいエンディングになっています」と語っている。かなり感動的な仕上がりのようで、すでに同作を観たメディアからは「ティッシュ必須」などといった声が上がっている。
『マイ・エレメント』の日本公開は8月4日。同時上映作品についての発表はまだない。(編集部・市川遥)