『名探偵コナン 黒鉄の魚影』初日興収8.5億円!シリーズ初の100億円超えも射程圏内
映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)』の公開記念舞台あいさつが15日に都内で行われ、昨日の公開1日目で観客動員数58万人、興行収入8.5億円を突破したことが報告された。これは、シリーズナンバーワンヒットとなった昨年の『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』(最終興収97.8億円)対比で163%という大記録。シリーズ初の興収100億円超えも射程圏内だ。
本作は、青山剛昌の人気漫画を基にしたアニメの劇場版シリーズ第26弾。東京・八丈島近海に世界各国のエンジニアがとある計画のため集まるなか、江戸川コナンたちに黒ずくめの組織が忍び寄る。この日の舞台あいさつには、ボイスキャストの高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也、林原めぐみ、沢村一樹と、立川譲監督、江戸川コナン(着ぐるみ)、灰原哀(着ぐるみ)が登壇した。
コナン役の高山は、大ヒットスタートを切ったことに「正直驚いています」と素直な思いを吐露。会場にはすでに6~7回鑑賞している観客がおり、高山は「大丈夫? ちゃんと寝てる? 食べてる?」と心配しつつ、「『名探偵コナン』の劇場版は、そういう皆さんに支えられているんです。胸が熱くなります。本当にありがとうございます」と頭を下げる。続けて、初鑑賞の観客にも「もちろん、ありがとうございます」と感謝し、「きっと明日も観るだろうし……?」と期待。哀役の林原から「脅すな。脅すな」とたしなめられた。
その林原は、哀について「人は変われるということを体現して教えてくれる子。いつ死んでも構わないと思っていた子が、今回は、共にいる人と生きることに強い意志を持てた」と評し、「今、哀の字を『哀しい』という字で読んでいる人はいないんですよね。耳で聞いたら『愛』ですからね。そういう愛をくれたことで氷のような心が解けて、ここにいると全身で感じることができました」としみじみと語った。
毛利蘭役の山崎はアクションシーンを振り返り、「久しぶりに映画で戦えたのでスッキリしました」と笑顔。おすすめシーンを問われると、「黒ずくめの組織の人たちの場面。仲間なんだけど、一枚岩ではないような覇権争いがあるようなところをほくそ笑んで見ていました」と紹介した。一方、毛利小五郎役の小山は「今年はそこそこ活躍しました」と自負し、「来年も頑張ります!」と意気込むが、山崎は「えっ? (活躍)したかな?」と疑問。劇中の父娘のようなやりとりを見せ、会場の笑いを誘った。
そんなレギュラーメンバーと並ぶゲスト声優の沢村は、「別会場からここまでバスで移動してきたんですけど、その中の会話を聞けるわけですよ。中側にいる人間だけが体験できる」とコナンの世界観にどっぷり浸り、大満足の様子だった。(錦怜那)