映画『東京リベンジャーズ2』が前後編、2部作になった事情
映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-/-決戦-』の岡田翔太プロデューサーが本作を2部作にした理由を語った。
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本作は累計発行部数7,000万部を超える和久井健の大ヒットコミックを実写化し、2021年に公開された『東京リベンジャーズ』の続編。『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』(公開中)、『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』(6月30日公開)の前後編で、人気エピソード「血のハロウィン編」を描く。
凶悪化した組織“東京卍會”によって、再びかつての恋人・ヒナタ(今田美桜)を殺された主人公・タケミチ(北村匠海)は高校時代にタイムリープし、ヒナタを救う鍵となる東卍結成メンバー6人を引き裂く悲しい事件の真相に迫ることになる。
前作は北村匠海、山田裕貴、杉野遥亮、今田美桜、眞栄田郷敦、清水尋也、磯村勇斗、間宮祥太朗、吉沢亮ら若手俳優が勢ぞろいしたことも話題を集め、興行収入45億円の大ヒットを記録。もともと「新しい世代の代表作を作りたい」という熱い思いで実写化を企画した岡田プロデューサーも「予想以上の大ヒットでした」と驚くが、当初から「血のハロウィン編までは絶対にやろう」と心に決めていた。
「なぜかというと、1の内容を背負ったまま2の物語を見るというのが『リベンジャーズ』の一番面白いところ。血のハロウィン編だけをやるというよりは、前作のあのタケミチの頑張りがあって、東卍の絆があってという、あの物語を背負った状態で“血ハロ”をやるところまでが、僕が一番最初に企画を考えたときの構想でした。大ヒットしたから2をやろうと思ったのではなく、最初から決めていて、そこにたどり着けるように頑張りました」
ところが実際、脚本を作り始めると、1本に収めるには膨大なボリュームになってしまい、「大幅にカットして1本にするか」「フルでやりたいことをやって前後編にするか」の2択に迫られた。
「僕自身、本当にマンガが大好きで、血ハロは原作の中でも一番好きなエピソード。ある種、神話に近くて、完成度がすごく高いエピソードだと思っています。だから1のとき以上に、絶対に原作にあるエピソードを落とせない。実は最初1本で作ろうと思って脚本を作っていたんですけど、1本にするとどうしても落とさないといけない部分があるし、描き切れない部分があるとなったときに、前編後編に分けてフルで観てほしいなと」と賭けに出た。
さらに「1のときは僕の中で“チャレンジ”というのがキーワードで、空振ってもいいくらいの気持ちでフルスイングしていたんです」と振り返るが、前作の大ヒットを受け、「ものすごく期待していただいているのは自覚しているし、僕だけじゃなくて俳優もスタッフも全員、前作と違って、とても高いハードルをさらに超えていかないといけないとわかっているので、その期待を超えたい」と意気込む。
「前編のラストは、後編までこんなに待たなきゃいけないの!? という気持ちになるくらい衝撃的。こんなヤバいものを観て、この後の続きを観るのに、こんなに待たなきゃいけないのか、こんなにと言ってもたった2か月ですけど……(笑)、2か月も待たなきゃいけないのかっていう気持ちになると思います。なんとか我慢してください!」と期待をあおった。(編集部・中山雄一朗)