倉悠貴×醍醐虎汰朗×水上恒司、ヤンキー漫画「OUT」実写化で超不良&暴走族役に挑戦
「ヤングチャンピオン」(秋田書店)連載中のヤンキー漫画を、品川ヒロシの監督・脚本で実写映画化する『OUT』に、倉悠貴、醍醐虎汰朗、水上恒司が出演することが発表、特報映像も公開された。
「OUT」は、品川ヒロシの小説「ドロップ」で活躍した伝説の不良・井口達也が主人公のスピンオフ。かつて暴走族の特攻隊長として恐れられ、少年院から出所したばかりの井口達也が、次に問題を起こせば“アウト”な状況のなか、地元から遠く離れた新天地で壮絶な更生生活を送る姿を描く。
主人公・達也を演じるのは、NHK連続テレビ小説「おちょやん」(2021)で注目を浴びた倉悠貴。“狛江の狂犬”と恐れられた超不良という役どころに、倉は「絶対縁がないだろうと思っていたヤンキーの役、それも井口達也役に巡り合って、今でも驚きを隠せません。本当にこの大役を自分が担っていいのか、そんな葛藤がありましたが覚悟を決めました」とコメント。
「アクションがとにかく多いので、体力的にかなり大変でしたが、全員が熱量高く、幸せな現場でした」と撮影を振り返り、醍醐と水上との共演についても「2人とも魅力的すぎてずっと嫉妬してました。同世代の俳優と共演することも中々ないものなので、良い刺激になりました」と語っている。
達也がめぐり会う暴走族「斬人(キリヒト)」の総長・丹沢敦司を演じるのは、映画『天気の子』で主人公・帆高の声を担当した醍醐虎汰朗。「学生の頃から愛読している漫画で、しかも推しのキャラクターだったので、ものすごくテンションが上がりました!! 嬉しさと興奮で心臓がバクバクしすぎて大変でした(笑)」という醍醐は、「まず、あっちゃんはカッコよくないといけないので、準備段階で身体を絞ったのと、アクションで色々な動きに対応できるようにバク転を習得しました。(笑)話し方であったり、実写にする際の再現率のバランス、チャレンジした事の無い役柄だったので、事前に作り込む作業にも時間をかけました」とこだわりを告白。
さらに「僕も身長が低いので、あっちゃんの小柄で喧嘩が強いところは、学生時代に憧れていて、授業中に悪い人が入ってきたのをカッコよくやっつけるみたいな妄想をよくしていました。妄想が現実になった撮影期間はとても楽しかったです。(笑)」と喜びを語っている。
そして、タイマンをきっかけに達也と絆を育む「斬人」の副総長・安倍要役は、 2023年度後期のNHK連続テレビ小説「ブギウギ」への出演も決定している水上恒司。リーゼントにヒゲ面の強面だが律儀で義理人情に厚い役どころに、水上は「学校のルールや野球部の規則など馬鹿真面目に守ってきた(ちょっと破ったこともなくはないケド)学生生活でしたので、俗に言うヤンキーの役はいつかは演じてみたいと思っていました。でも、リーゼントにヒゲ面デカ男とは思っていませんでした」とコメント。「水上、意外とこんな役やるんだ、とアピールしたいです」と意気込み、「『OUT』の阿呆達を観てこんな奴らでも生きてんだなと。守りたいものだけを守る、それは友達でも家族でも恋人でも、尊厳やモノだっていい。ご自身の大事なものを守りたいと思って貰えると嬉しいです」と観客に呼びかけている。
旬の顔ぶれがそろった本作について、品川監督も自信たっぷり。「とにかく若いキャストのエネルギーが詰まった作品。ヤンキー映画なんだけど、更生しなければいけない達也の葛藤も描かれています。漫画に登場する普通ではあり得ない喧嘩シーンも再現しています。アクションシーンは必見です」と語っている。(編集部・入倉功一)
映画『OUT』は11月全国劇場公開