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実写版『リトル・マーメイド』エリック王子役のジョナ・ハウアー=キングって?

王子様のジョナ・ハウアー=キング!
王子様のジョナ・ハウアー=キング! - Marco Piraccini / Archivio Marco Piraccini / Mondadori Portfolio via Getty Images

 ディズニーのアニメーションを実写化した映画『リトル・マーメイド』で、ハリー・ベイリー演じるヒロインのアリエルと恋に落ちるエリック王子役に抜てきされたジョナ・ハウアー=キング。これから人気が高まること間違いなしの彼の生い立ちや経歴について紹介する。

【動画】『リトル・マーメイド』吹替版本予告編

 1995年5月30日にロンドンでユダヤ系の家族のもとに生まれた、現在27歳のジョナ。両親がイギリス人とアメリカ人であることから、イギリスとアメリカの2つの国籍を持っている。イギリスきっての名門校、イートン・カレッジとケンブリッジ大学(そのカレッジのひとつであるセント・ジョンズ・カレッジ)で学び、両校の卒業生であるトム・ヒドルストンエディ・レッドメインの後輩にあたる。ちなみに大学では神学と宗教学を専攻し、首席で卒業したという秀才だ。

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 母親デブラの仕事が演劇プロデューサーだったことから、ジョナは幼いころから日常的に劇場に通い、演じることに興味を持つようになったそう。「母はこの仕事が不確かで不安定だということをわかっていて、いつでもサポートしてくれているんだ」と母親がよき理解者であることをイブニング・スタンダード紙で明かしている。

 ジョナが本格的に演技を始めたのは大学時代で、在学中に早くもチャンスがめぐってくる。シェイクスピア劇を得意とする俳優であり、舞台演出家や映画『ベルファスト』(2021)などの映画監督としても活躍するケネス・ブラナーが主宰する舞台「ブラナー・シアター・ライブ2016/エンターテイナー」への出演を果たした。

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エディ・レッドメインと仲良し。David M. Benett / Dave Benett / Getty Images for Netflix

 さらに、2017年にはBBCが制作したミニシリーズで、「若草物語」を原作とする「リトル・ウーマン / Little Women(原題)」に出演。4姉妹の隣人で、これまでクリスチャン・ベイルティモシー・シャラメが演じたことのあるローリー役に挑んだ。イギリス国内で頭角をあらわし始め、2016年から2018年の3年間、イブニング・スタンダード紙の「ロンドンで影響力のある1,000人」にも選ばれ続けた。なお、ジョナはそのことについて「とても奇妙なこと。どれほど影響力があるのか自分ではわからない」と謙遜している。

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 2019年には、日本でも公開された映画『ベラのワンダフル・ホーム』に出演。飼い主と離ればなれになった犬のベラが飼い主のもとへ帰ろうと険しい道のりを乗り越えていく冒険の旅を描いた感動作で、ジョナはベラの飼い主である大学生ルーカスを演じた。野良犬だったベラを拾ってくる優しいルーカス役は、タレ目でえくぼのある、穏やかな雰囲気を持つジョナの魅力を存分に引き出していた。さらに、クライヴ・オーウェンふんするヴァイオリニストの青年時代を演じた映画『天才ヴァイオリニストと消えた旋律』(2019)や、リンゼイ・マーシャルと共演したドラマ「アガサとイシュタルの呪い」(2019)などに出演。第二次世界大戦下のヨーロッパを舞台にしたドラマシリーズ「ワールド・オン・ファイヤー / World on Fire(原題)」(2019)の主人公ハリー・チェイス役も話題となり、日本でもBS12 トゥエルビで放送された。

 今後は、映画『プラットフォーム』のガルデル・ガステル=ウルティア監督によるスリラー映画『リッチ・フル / Rich Flu(原題)』、小説を原作とするドラマシリーズ「タトゥーイスト・オブ・アウシュヴィッツ / The Tattooist of Auschwitz(原題)」など、映画やテレビの出演作が多数待機中。公開が迫る映画『リトル・マーメイド』では、ジョナの歌唱シーンも登場する予定なので、その歌声も楽しみだ。(文・岩永めぐみ)

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