映画『マリオ』ピーチ姫役アニャ・テイラー=ジョイ、「マリオカート」を7時間ぶっ通しプレイ!役づくりで徹底研究
任天堂の大人気ゲームを映画化した『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(全国公開中)で、ピーチ姫の声を担当したアニャ・テイラー=ジョイがリモートインタビューに応じ、アフレコ収録や役づくりの一環で遊び始めたという「マリオカート」について語った。
【画像】可愛いすぎ!ピーチ姫に成り切ったアニャ・テイラー=ジョイ
任天堂と『ミニオンズ』などで知られるイルミネーションがタッグを組んで制作した本作は、謎の土管を通って不思議な世界へと迷い込んだ主人公・マリオが、離れ離れになった弟ルイージを見つけ出すため、壮大な冒険に乗り出す3DCGアニメーション。ピーチ姫は、マリオがたどり着いたキノコ王国の有能なリーダーで、マリオと共にルイージ救出へと旅立つ。
アニャがマリオと初めて出会ったのは、アルゼンチン・ブエノスアイレスで過ごしていた幼少期だった。「兄弟が遊んでいた姿を近くで観ていました。ずっとプレイしてみたくて、いつか自分でゲーム機を買える日が来るのを楽しみにしていました。この話が来た時は大変光栄でしたし、宮本茂さん(任天堂株式会社 代表取締役フェロー)が描くビジョンを実現させようと思いました。宮本さんご本人が想像通りになって喜んでいたというのを聞いて、すごくうれしかったです」
役づくりでは、実際にゲームをプレイしながらピーチ姫の声や特徴を徹底研究したという。「これまで出演した作品の中で、最高の準備期間でした」と笑みをこぼしたアニャは、特にアーケード版「マリオカート」にどハマりしたと明かす。
「『マリオカート』は大好きです。自分が理想とするレベルには到達していませんが……(笑)。友人は私よりはるかに上手です。でも、私は負けず嫌いなので、みんなを追い越すために猛練習しています」とアニャ。多い時は7時間ぶっ通しで遊んでいたこともあったそうで、「ひたすらピーチ姫を使っています。他のキャラクターを選ぶ時もあるのですが、なぜかしっくりこないんです。ピーチ姫にバイクのチョイス、これが基本です」
アフレコ収録では、アドリブも積極的に取り入れたという。「私がアドリブを吹き込むと、監督が一旦それを持ち帰るんです。次のアフレコでは、私のアドリブに他のキャストの返しが入った音声を聴きながら進めて行きました」。脚本はその時々に変更が加えられたそうで、「テトリスのようにピースを組み合わせていく感覚でした」と振り返った。
本作では、マリオとピーチ姫の友情も見どころだと語ったアニャ。「ピーチ姫は、ルイージと離れ離れになったマリオをサポートします。彼女もまた、キノコ王国を守るために、マリオに助けを求めます。お互いのために協力する二人は、次第に仲良しになっていきます。マリオはピーチ姫を笑わせたり、彼女はマリオに自信を持たせようとします。二人の友情はとても美しく描かれていると思います」(取材・文:編集部・倉本拓弥)