なぜ?実写版『リトル・マーメイド』で歌詞が変更になった理由
実写版『リトル・マーメイド』(6月9日公開)で劇中歌の歌詞が、アニメーション版から一部変更されている。
本作は、陸の上での暮らしに憧れる人魚のアリエルが海の魔女アースラと3日間だけ人間の姿になれる代わりに、美しい声を差し出す取り引きをし、人間の世界に足を踏みだす物語。アニメーション版に引き続き、音楽を手掛けるアラン・メンケンは Vanity Fair のインタビューで「キス・ザ・ガール」と「哀れな人々」の2曲をアップデートしたことを明かしている。
メンケンは「『キス・ザ・ガール』ではいくつかの歌詞を変更しました。なぜならどんな形であれ、エリック王子がアリエルに強要することに対して、人々はとても敏感になっているからです」と説明。
「キス・ザ・ガール」はアースラとの契約で、3日目の日没までに王子のエリックとキスをしなければならないアリエルのため、カニのセバスチャンが二人をキスさせようと後押しする楽曲で、「言葉なんていらない 彼女にキスを」といった歌詞があった。
また、メンケンは「『哀れな人々』でも、若い女の子たちに声を上げるべきではないと感じさせてしまうかもしれない歌詞を見直しました。アースラがアリエルに声を諦めさせるために操っているわけではありますが」という。
同楽曲はアースラがアリエルに契約を持ち掛ける場面で歌うナンバーで、「男はうるさい女が嫌い」「会話なんて役に立たない」などの歌詞が登場していた。(編集部・中山雄一朗)