宇野昌磨、ルフィ役「僕でいいのか」と不安も 公演迫り気持ちが変化「最善を尽くす」
フィギュアスケーターの宇野昌磨が8日、都内で開催されたアイスショー「ワンピース・オン・アイス ~エピソード・オブ・アラバスタ~」の記者発表会に出席。主人公モンキー・D・ルフィを演じる宇野は、「話を聞いたときは僕でいいのか」と気持ちがよぎったことを告白し、「しっかり表現できるように頑張っていきたい」と意気込みを語った。会見には、織田信成(ウソップ役)と本田望結(ナミ役)も出席した。
【画像】スケート靴を履いた麦わらの一味!「ワンピース・オン・アイス」新ビジュアル
「ワンピース・オン・アイス」は、人気テレビアニメ「ONE PIECE ワンピース」(原作:尾田栄一郎)史上初となるアイスショー。今回上演される「アラバスタ編」は、謎の秘密結社バロックワークスの陰謀により崩壊の危機に瀕した砂漠王国アラバスタを舞台に、王女ビビとルフィ率いる麦わらの一味が、国を救うべく立ち上がる壮大な物語だ。
今年3月に行われた世界選手権で、日本男子初となる2連覇を達成した宇野。アイスショーの話を聞いたときには「本当に僕でいいのか」と不安があったそうだが、公演本番が近づくにつれて「しっかり表現できるように頑張っていきたいと思えるようになってきた」と気持ちが変化していったという。
まだ稽古も始まっていないというなか、宇野は「スケーターというのは音楽に合わせて表現することが多いのですが、ストーリーを自分たちが表現するという意味で、新たな挑戦になると思う」と語ると、「僕はルフィのように人を笑顔にできるタイプではないので、どんなことを求められるのか未知なのですが、この役に選んでいただいからには、最善を尽くしたいです」と意気込んだ。
一方、ナミを演じる本田は「私は2004年生まれなので、生まれたときから『ワンピース』が日常のなかにありました。当たり前の存在である作品の一員になれることが嬉しい」と笑顔を見せると、「最初ニュースで宇野さんがルフィをやると知ったとき、絶対観に行こうと思っていたら、(本田も出演することになって)『観に行けないやん』ってなりました」と発言し会場を笑わせる。
アイスショーでは、本田の姉・本田真凛がアラバスタの王女・ビビ役を務める。姉妹共演について、本田は「ナミさまとビビさまの掛け合いは、姉妹だからこそできる表現をしていきたい。この春からわたしは一人暮らしを始めて、姉とは会える時間がなかったので、長い期間一緒にいられるのが嬉しい」と期待を口にしていた。
宇野は「これまで競技に対して、上を見てきましたが、残せたい結果を出せて、今後何をしたいかと考えたとき、ジャンプだけではない、フィギュアの魅力を体現したいと思いました」と語ると、「しっかり表現力を磨いて、いいものを作っていきたいです」と抱負を述べていた。(磯部正和)
「ワンピース・オン・アイス ~エピソード・オブ・アラバスタ~」横浜公演は8月11日~13日までKOSE新横浜スケートセンター、名古屋公演は9月2日~3日までドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で開催