実写版『リトル・マーメイド』ハリー・ベイリーをキャスティングした理由
ディズニー実写版『リトル・マーメイド』(6月9日公開)のロブ・マーシャル監督らが、アリエル役にハリー・ベイリーをキャスティングした理由を語った。
本作はアンデルセン童話「人魚姫」をディズニーがアニメ化した『リトル・マーメイド』の実写版。マーシャル監督がメガホンを取り、アラン・メンケン&リン=マニュエル・ミランダが音楽を手掛ける。アリエル役のハリーのほか、メリッサ・マッカーシー、ジョナ・ハウアー=キング、ハビエル・バルデムらが出演する。
プロデューサーも兼任するマーシャル監督が、アリエル役に望んだのは「熱意と喜びをふんだんに持ち、ものすごく情熱的で、才気にあふれていて、もろくて、賢い」人物だったという。そして、一番望ましいのは「(オーディションに)やってきた役者が『これは私のための役だ』と主張しているかのようにピッタリとハマること」だったが、ハリーはまさにそのことを体現していた。ハリーと初めて会った印象について、マーシャル監督は「とても若くて、ちょっと異世界的な雰囲気があり、その声はとにかく天使のようだった」と振り返った。
プロデューサーの一人であるジョン・デルーカは、ハリーと出会った瞬間に「私たちがアリエルに求めるクオリティーをあわせ持った夢のような存在だと気づいた」という。「彼女が“パート・オブ・ユア・ワールド”を歌った後でロブの顔を見ると、彼の目には涙が浮かんでいました。これで決まりだ!(と思いました)」とその歌声が決め手になったことを明かした。
ハリーと共演したトリトン王役のハビエルは「彼女こそがアリエル自身だ」、アースラ役のメリッサは「あの役を得るべくして得た」、スカットル役のオークワフィナは「彼女のすべてがディズニー・プリンセスのそれなのよ」とそれぞれ絶賛している。
ハリー自身、幼い頃にアニメーション版『リトル・マーメイド』を観て、アリエルになったつもりで泳いだり歌ったりしていたといい、アリエルは憧れの存在だった。そして、みごとに“なりたい自分”を追い求め、情熱的で勇気あふれるアリエル像を体現した。ハリーは劇中、「パート・オブ・ユア・ワールド」「何もかも初めて」などで歌声を披露しており、その歌声を聴けばハリーふんするアリエルの虜になることだろう。(今井優)