山寺宏一、橋本愛の吹替絶賛「あまちゃん」のころから「ただ者じゃないぞと」
映画『ザ・フラッシュ』の日本版声優を務める山寺宏一と橋本愛が14日、丸の内ピカデリーで行われたジャパンプレミアイベントに出席、橋本の吹き替えを、山寺が大絶賛するひと幕があった。
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本作は、地上最速の能力を持つDCヒーロー、フラッシュが主人公のアクション大作。過去に戻ったことで歪みが生じた世界を救うために奮闘するヒーローたちの姿が描かれ、山寺がマイケル・キートン演じるバットマンの声を、橋本がサッシャ・カジェ演じるスーパーガールの声を担当している。
ステージに登壇した山寺はまず、主人公バリー・アレン/フラッシュ(エズラ・ミラー)の声を担当した細谷佳正について「今日は主役がいないんですよ!」と切り出すと、「自分で言うことではないかもしれませんが、細谷佳正くんは僕を見て声優を目指したというんです。だから大好きなんですよ。本当に、細谷くんが頑張った作品です」とあいさつ。
さらに「とにかくこのすばらしいエンターテインメント作品に出られて良かった。僕はずいぶん前にマイケル・キートンのバットマンをやったことがあったので。そのご縁で今回もお声がかかり、うれしいなと思いました」と笑顔。「マイケル・キートンさんもお年を召してますが、僕も同じくらいの年齢なので。久しぶりなので緊張しましたが、楽しくやらせていただきました」と付け加えた。
一方、本作が実写映画の吹き替え初挑戦となった橋本も「楽しかったです!」と笑顔。「声のお仕事は2,3回やらせていただいたことがあって、はじめてだとは意識していなくて。今回、こういう形でやらせていただき本当に光栄でした」といい、「タイムコードに合わせなきゃとか、(俳優の)唇に合わせなくちゃと思う方が、逆にあまり良くならない。どちらかというと、いろいろ無視してやるぞというか。そちらの方がクオリティーが高いものが出せるというのが、気付きとしてありました」と振り返る。
その言葉に「さすがです!」と深くうなずいた山寺は「どうしても合わせなくちゃいけないとかいうのはあるんですけど、それよりも自分の芝居をするというのが(大事)。僕は朝ドラの『あまちゃん』のころから(橋本に)注目していて、この人はただ者じゃないぞと見抜いていました」と続けると、「昨日、試写がありまして、音響監督が『橋本愛さんがすごいんですよ』と言っていたから、だいぶハードルが上がった状態で観たんですが、すばらしかったです!」と大絶賛。会場からも大きな拍手が起こり、橋本は「ありがとうございます」と笑顔で応じていた。
また山寺は「バットマンも違う方になり、吹き替えも違う方がやられていらっしゃるので。もうDC映画でバットマンをやることはないだろうなと思っていたんです。レゴ版や、日本の『ニンジャバットマン』はやってるんですけど、実写のバットマンは久しぶりでしたね」としみじみ。橋本は「自分がこんな伝説的な瞬間に立ち会えると思ってなかったので。収録でご一緒できるかと思ってたんですが……」とアフレコを共にできなかったことを残念がっていた。(取材・文:壬生智裕)
映画『ザ・フラッシュ』は6月16日より全国公開