ジェシー『リボルバー・リリー』で魅惑の悪に!紀伊P、キャスティングの理由明かす
長浦京のハードボイルドアクション小説を、綾瀬はるか主演・行定勲監督により実写映画化する『リボルバー・リリー』(8月11日公開)の撮影現場での取材会が2022年8月16日に行われ、企画プロデュースの紀伊宗之がジェシー(SixTONES)のキャスティングの理由を語った。
【写真9点】綾瀬はるか、長谷川博己、ジェシー、羽村仁成ら撮影中の様子
長浦の第19回大藪春彦賞受賞作に基づく本作は、1924年(大正13年)の関東大震災後、混乱に陥る東京を舞台に、S&W M1917リボルバーの使い手・小曽根百合(綾瀬はるか)を主人公にした物語。色街・玉の井で銘酒屋を営んでいた百合が、謎の男たちに追われる少年・慎太(羽村仁成 Go!Go!kids/ジャニーズ Jr.)との出会いを機に、熾烈な攻防戦に巻き込まれていく。
本作で、百合を追い詰めるヒール的なポジションを担うのがジェシー。この日撮影されたのは、ジェシー演じる大尉率いる陸軍が、「ランブル」にいる百合を襲撃するシーン。猛暑の中、軍服に身を包んだジェシーが百合の過去に触れ、「こちらに捕らえる大義はある。ガキを渡してお前も降伏しろ」と迫った。
ジェシー演じる陸軍大尉は原作の中でも「魅惑の悪」として描かれるキャラクター。ジェシー自身はモノマネ好きだったり底抜けに明るいパブリックイメージがあり、今年4月末に公開された『劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~』では研修医を演じていたが、本作では真逆の役どころに挑んだ。紀伊Pは「ある意味、ジェシーさんはこの映画の“ジョーカー”」だと言い、オファーの理由をこう語る。
「原作の設定がハーフということもあったし、百合にとって大きな敵なので、月並じゃない人がいいなというところからスタートしたんですよね。キャスティングってどれだけイメージを裏切るかということもすごく大事だと思っていて、ジェシーさんがいいんじゃないかと監督とお話をしてオファーをしたところ快諾いただきました」
また、陸軍大尉が狙う少年・慎太を演じるのがジェシーの事務所の後輩である羽村仁成。オーディションに臨み、映画初出演にして大役を射止めた。紀伊Pは、羽村を「若い頃のニノ(二宮和也)みたいになってくれるといいなと。アイドルとして歌ったり踊ったりしているので、型だったり、ルールがあると思うんですけど、しなやかでナチュラル。撮影現場で人気者になっていますし、もう文句なしですね」と賛辞を送っていた。
本作には綾瀬、羽村、ジェシーのほか、長谷川博己、シシド・カフカ、古川琴音、清水尋也、佐藤二朗、吹越満、内田朝陽、板尾創路、橋爪功、石橋蓮司、阿部サダヲ、野村萬斎、豊川悦司ら豪華な顔ぶれが集結した。(編集部・石井百合子)