竹中直人、ミュージカル版「のだめ」シュトレーゼマン役で上野樹里と再共演!
俳優の竹中直人が、上野樹里主演のミュージカル「のだめカンタービレ」で、ドラマ・映画版に続いて、世界的な指揮者フランツ・フォン・シュトレーゼマン(通称:ミルヒー)役を務めることが明らかになった。
10月にシアタークリエで上演される本作は、映画やドラマ化でも人気を博した、累計発行部数3,900万部を突破する、二ノ宮知子の人気コミック初のミュージカル化作品。上野が劇場版から13年ぶりに主人公・のだめを演じ、千秋役を三浦宏規が務める。
シュトレーゼマンは、千秋の師匠となるドイツ人指揮者。竹中は当時、国籍の違うシュトレーゼマンを絶大なインパクトで演じ、強烈なキャラクターが人気を博した。
スケジュールが合えばどんな仕事もやってきた竹中が唯一、一度は断っていたというシュトレーゼマン役。再演にあたって竹中は「上野樹里さんは、こののだめが初舞台になると聞きました。そんな樹里さんの姿を静かに見つめながら演じるしかない…とぼくは思いました。これは一大決心です。いくつになっても、やる時はやる人間でいたい…と、思ったのかもしれないし、そうじゃないかも知れません。舞台【のだめカンタービレ】にて、この竹中直人、ミルヒーを再び演じるしかないでしょう!! ただただその思いです。どうか、何卒、よろしくお願い致します」とコメントしている。
本作にはそのほか、峰龍太郎役の有澤樟太郎、 三木清良役の仙名彩世、奥山真澄役の内藤大希、江藤耕造(通称:ハリセン)役のなだぎ武が出演。演出は舞台「キューティ・ブロンド」「四月は君の嘘」などを手掛ける上田一豪、音楽はロックバンドTRICERATOPSの和田唱、クラシック音楽監修は指揮者・茂木大輔が務める。
竹中直人のコメント全文は以下の通り。(編集部・入倉功一)
ミュージカル「のだめカンタービレ」は10月3日~10月29日までシアタークリエ、11月3日~11月4日までサントミューゼ(上田市交流文化芸術センター)で上演
竹中直人
ぼくは、どんな仕事もスケジュールさえ合えば決して断らずに今までずっとやってきました。《仕事を選ぶ》と言う事がとても偉そうで、あまりにも照れ臭すぎるからです(笑)。
でも…唯一、お断りした仕事があります。それは、テレビドラマ【のだめカンタービレ】(2006)のミルヒーの役でした。当時、のだめのプロデューサー、そして監督から「ぜひ、竹中さんにミルヒーを演じて頂きたい。」とお話しを頂きました。ぼくは驚いて「え???! ミルヒーはドイツ人ですよね。」と言いました。「ええ、でも僕たちは竹中さんなら出来ると思っています。」「そんな…、だってぼくは日本人ですよ。」「ええ、それは分かっています。」「いやぁ…無理です。それは…。だってドイツ人です。ぼくは日本人です…」「はい。でも竹中さんなら出来るんじゃないかと。」「いやぁ、無理です。それはどうしようもなく無理です。本当に申し訳ございません。出来ません。」そしてぼくは打ち合わせ場所を去ろうとしました。ふとふり返るとプロデューサーと監督がどこか寂しそうにうなだれている姿が目に入りました。ぼくは思わず言いました。「カツラなどをつけて、後は特殊メイクで鼻を高くしたら出来るかも知れませんね…。あっ、いや! それじゃあコントになってしまいますものね。やっぱり無理です! ごめんなさい!」すると…「竹中さん、それで行きましょう!!」と言う応えが返ってきたのです。
「えーー?!?!」
なんと、ミルヒーを演らざるをえない状況になってしまったのです。
まさか、そのミルヒーを、再び舞台で演じる事になろうとは…! お断りする勇気がぼくにあったのか、なかったのか…。ぼくは「演ります。」と言ってしまったのです…。上野樹里さんは、こののだめが初舞台になると聞きました。そんな樹里さんの姿を静かに見つめながら演じるしかない…とぼくは思いました。これは一大決心です。いくつになっても、やる時はやる人間でいたい…と、思ったのかもしれないし、そうじゃないかも知れません。
舞台【のだめカンタービレ】にて、この竹中直人、ミルヒーを再び演じるしかないでしょう!! ただただその思いです。
どうか、何卒、よろしくお願い致します。
竹中直人。