東映、キャラクター戦略部を新設 「仮面ライダー」白倉伸一郎Pが部長就任
東映株式会社は3日、主力ビジネスの一つであるキャラクタービジネスの強化と収益の最大化を目指すため、キャラクター戦略部を7月1日付で新設したことを発表した。平成仮面ライダーシリーズなど数々のキャラクター作品をプロデュースしてきた、白倉伸一郎上席執行役員が部長を務める。
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キャラクター戦略部は、今年2月に東映が発表した中長期ビジョン「TOEI NEW WAVE 2033」で示した重点施策「映像事業収益の最大化」「IPライフサイクルの長期化」「グローバル展開へのチャレンジ」を推進するため、キャラクタービジネスを戦略的かつ統合的に展開していくことを目的とする。同部は代表取締役会長ならびに社長の直轄部署となり、スタッフには二次利用セクションのスペシャリストを配しているという。
部長を務める白倉氏は、1990年に東映入社。翌年「鳥人戦隊ジェットマン」よりプロデューサー補として参加すると、1992年の『真・仮面 ライダー 序章(プロローグ)』以降、平成仮面ライダーシリーズを手がけ、成功に導く。 2022年6月から上席執行役員テレビ営業部ヘッドプロデューサー兼テレビ営業部長を担当。近年は、Prime Video で配信された「仮面ライダーBLACK SUN」や、映画『シン・仮面ライダー』にエグゼクティブプロデューサーとして携わった。
キャラクター戦略部は今後、東映グループ内の各セクションを横断してキャラクタービジネスを進める。意思決定を迅速化し、業務の全体最適化を図ることで、個々のキャラクターIPの収益最大化を目指す。また、アジア、中南米、欧米に向けたキャラクタービジネスのエリア戦略を検討立案し、グローバル展開を加速していく。(編集部・倉本拓弥)