ハリソン・フォード声優歴40年 村井國夫、本人からのサプライズメッセージに感涙
俳優の村井國夫が5日、ユナイテッドシネマ豊洲で行われた映画『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』の公開記念舞台あいさつに出席。長年ハリソン・フォードの吹き替えを担当してきた村井に、ハリソン本人から感謝のビデオメッセージが届くと「40年近いお付き合い。本当にあなたと一緒にいろいろな作品ができて嬉しかった」と涙を浮かべた。この日は、村井と同じ日本版声優の井上和彦(フォラー役)、宝亀克寿(サラー役)、木村皐誠(テディ役)も登壇した。
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前作『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008)から15年ぶりとなるシリーズ最新作は、考古学者の主人公インディが、歴史を変える力を持つというダイヤルを巡り、元ナチスの科学者フォラー(マッツ・ミケルセン)が争奪戦を繰り広げる。現在80歳のハリソンにとって、最後の『インディ・ジョーンズ』映画となる。
村井は、司会者から「村井さんのインディの声が最高でした」というコメントが数多く寄せられていることを伝えられると「そう思います」と自画自賛し、会場を笑わせる。「僕は『スター・ウォーズ』のハン・ソロからハリソンの声をやっていて、それから何本やっているかわからない。長く続けると呼吸がわかるんです」とまさにハリソンと一心同体になっていることを強調する。
この日は、そんな村井に主演のハリソンから感謝の想いを伝えるサプライズビデオメッセージが届く。ハリソンは「はい國夫!」と呼び掛けると、「1作目から作品に参加していただき、本当に感謝しています。日本語版インディを演じるあなたの声を聞けて嬉しかった。長旅に付き合ってくれてありがとう。いつかお会いしたいですが、いまはさらなる活躍をお祈りしています」とコメントを寄せる。
大スクリーンに映し出されたハリソンの姿を見た村井は、目を押さえると「突然のメッセージに感激しています。40年近いお付き合いで、僕もずっとお会いしたいと思っていたけれど、チャンスがありませんでした。でも本当にあなたと一緒にいろいろな作品ができて嬉しかった。スケールは違いますが、常に参考にしながら、何本も何本も、何回も何回も観て演技の勉強をさせていただきました。本当にありがとうございました」と感涙。
村井は「これがインディの最後だと思うととても寂しいですが、本作は原点回帰ともいえるぐらい、体を張ったインディを観ることができます」と語ると、「『蛇が嫌いなんだ!』ってセリフを言えたのがとても嬉しかった」と最後は満面の笑みでイベントを締めくくった。(磯部正和)