八木勇征がホスト役で得たこと 「僕自身は全然オラオラじゃない(笑)」
FANTASTICSの八木勇征が3日、カンテレ・フジテレビ系ドラマ「ホスト相続しちゃいました」(毎週火曜よる11時~)オンライン取材会に出席し、自身が演じたナンバーワンホスト・Masatoを演じたことで得たこと、最終回の見どころについて語った。
本作は、叔父が経営していた借金だらけの歌舞伎町のホストクラブ「MAJEST(マジェスト)」を突然相続するハメになった広告代理店勤務の本橋久美子(桜井ユキ)が、一癖も二癖もあるホストたちと信頼関係を築き、店を再建していく姿を描く。
「MAJEST」のオラオラ系ナンバーワンホスト・Masatoを演じた八木。八木にとって、これまでまったく接点のない世界であり、八木自身「僕は全然オラオラしていないです」と笑うように、パーソナルとは全く違うキャラクターを演じるチャレンジングな作品となった。
台本をもらってから丁寧にMasatoのことを考えたという八木は「Masatoは我が強いキャラクターですが、実は身近な家族やホストクラブの仲間のことは大切に思っている男」という部分を感じとった。その思いをベースにオラオラで強気なキャラを演じ、少しずつ内に秘めたものを滲ませていくことで、Masatoの変化を表現した。
Masatoが変化することになった一番の理由が、久美子との出会い。久美子は問題ばかりのホストたちと真正面から向き合うからこそ、Masatoも変わっていく。八木にとっても「久美子さんと二人のシーンを撮っているときは強がっているナンバーワンホストではなく、本当の気持ちを見せることが多いので、演じていて感情的になれる。個人的に好きなシーンが多いです」と語る。
久美子とMasatoが対峙する場面は、胸キュンのシーンも多いが、「あまり照れくさいと感じたことはなかったです」と笑う。一方で「苦戦ではないのですが、第9話でMasatoが久美子さんに過去を打ち明けるファミレスのシーンは、セリフ量もありましたし、Masatoの辛い過去を話さなければならない場面。Masatoに感情移入してしまい辛かったですね」と振り返っていた。
役に入りこむことで、自身とは全く違う感情を表現することができたという八木。さらにホストという役を演じたことで「内面もそうですが、見え方、見せ方のこだわりを学ぶことができました。僕自身ライブやミュージックビデオで活かせるなと感じたことが多かった」と得るものも大きかったようだ。
いよいよ本日(4日)最終回(12話)を迎える「ホスト相続しちゃいました」。八木は「11話の最後の方で、Masatoが久美子さんに話した好意的な言葉が、今までずっとドラマを観てくださっていた方にとっては、また色恋営業なのかなと思うかもしれませんが、果たしてどんな意味になっているのか……ということや、久美子さん自身もホストクラブから自分がずっと夢みていたコピーライターの道を進むなか、どういった最終局面を迎えるのか」と見どころを語っていた。(取材・文:磯部正和)