命知らずなトム・クルーズ、『ミッション:インポッシブル』滑空スタントで大惨事になりかける
俳優のトム・クルーズが、新作映画『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』(7月21日公開)で挑んだ滑空スタントの際、誤った体勢でパラシュートを開いてしまい、最悪の事態になりかけていたことを ET Canada に明かした。
敏腕エージェントのイーサン・ハントに扮するトムは、シリーズ過去6作にわたって超危険なスタントを自らこなしてきた。その姿勢は最新作でもブレず、断崖絶壁からのバイクジャンプや、パラシュートを操作して山肌を高速で急降下するスピードフライングに挑戦している。
大きな見せ場となる滑空スタントについては、監督・脚本のクリストファー・マッカリーと共に「どうしたらこれができる」というところから突き詰めていったトム。「私はスカイダイビングやバイクジャンプを何年もやっている。それを磨いて完璧にしていく。自分のパフォーマンスよりは、斜面へ吹き飛ばされないようにヘリの進路をいつも考えている」とスタント中は安全に気を配りながら、冷静さを保っていたという。
トムは斜面の位置、風速、降下スピードを念入りに計算してからスタントに挑んだが、本番では何が起こるかわからない。「風速を計算してヘリから飛び降りたのだが、私は誤った体勢でパラシュートを開いてしまった。そのまま、パラシュートは山の方へと向かってしまったんだ」と告白。そのスタントは「あわや大惨事になるところだった」とトムは付け加えている。
ちなみに、この滑空スタントは撮影初日に行われたものだったという。トムが初日から危険なスタントに挑んだのは、自分が事故死した最悪のシナリオを想定していたからで、「この映画を続けられるか、続けられないか、初日に知ってしまおうよ! という感じだった」と Entertainment Tonight に語っていた。(編集部・倉本拓弥)