山口智子、27年ぶり映画出演の決め手は「浩市さんラブ」
山口智子が19日、都内で行われた映画『春に散る』(8月25日公開)完成披露試写会舞台あいさつに出席。山口自身、実写映画への出演は27年ぶりとなるが、出演理由を「浩市さんラブですから」と明かしていた。イベントにはダブル主演の佐藤浩市、横浜流星のほか橋本環奈、瀬々敬久監督も参加した。なお、出席予定だった窪田正孝は体調不良のため欠席となった。
沢木耕太郎の小説を、10代のころから沢木のファンだったという瀬々監督が映画化した本作。不公平な判定で日本ボクシング業界に嫌気がさし、アメリカに渡った元ボクサーの広岡仁一(佐藤)が、同じく判定に不満を持ち希望を失っていたボクサー・黒木翔吾(横浜)に出会い、一度挫折した世界チャンピオンの夢を二人で追いかける姿を追う。山口は、仁一がかつて所属していた真拳ジムを父親から受け継ぎ、会長としてボクシング界に従事する真田令子を演じている。
山口にとって、実写の映画は1996年に公開された『スワロウテイル』(岩井俊二監督)以来、27年ぶりの出演となる。山口は「時が経つのは早いですね」と笑うと、久々の映画出演を決めた理由を「もちろん浩市さんラブですから」と発言。
「俳優さんとしてすごく尊敬しているし大好き」とラブコールを送ると「令子という役も青春時代、仁一さんにほのかな恋心を抱いていた役。そんな関係性で浩市さんとご一緒したかったんです」と笑顔。「40年ぶりにラブな方が突然目の前に現れた。自分だったら舞い上がるんだろうなと思って、テンション高めの芝居をしたら、瀬々監督から『グーっという(盛り上がるような)芝居はダメ』とダメ出しされてしまいました」と裏話も披露していた。
ボクシングジムでは、横浜流星、窪田正孝ら演じるボクサーたちが熱い思いで勝負に挑む姿が描かれる。山口は「若い世代の方々に教わることが多かった。皆さんフィクションでありながら、一種ドキュメンタリーを観ているような本物の輝きを近くで拝見させていただきました」と刺激を受けたことを明かしていた。(磯部正和)