工藤遥「ルパパト」以来の東映特撮 仮面ライダー映画出演に「おかえり!」の声
女優の工藤遥が28日、ユナイテッド・シネマ豊洲で行われた『仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐』初日舞台あいさつに出席、久々の東映特撮作品への出演に、会場は「おかえり!」の大合唱となった。さらにこの日は、仮面ライダーX(クロス)ギーツに変身する未来人・メラを演じたチョコレートプラネットの長田庄平も出席し、変身ポーズの裏話を明かすひと幕もあった。
本作は、勝者が理想の世界をかなえるゲーム「デザイアグランプリ」に招集された浮世英寿/仮面ライダーギーツ(簡秀吉)たちが、4つに分断された世界で行われる「世界滅亡ゲーム」に挑む物語。工藤が演じるのは、未来の指名手配犯・メロ。Xギーツに変身するメラ(長田)と共に世界滅亡ゲームを仕掛け、英寿たちの前に立ちはだかる。
スーパー戦隊シリーズ42作目「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」(2018~2019)でルパンイエロー/早見初美花を演じていた工藤は、およそ5年ぶりに東映特撮に復帰。会場からの「おかえり!」コールに笑顔を見せ「(本作のメガホンを取った)中澤祥次郎監督とも戦隊シリーズをやらせていただきましたし、今度は『仮面ライダー』に出させてもらえることになって本当にありがたい。ここに戻ってこられて、うれしい気持ちでいっぱいです!」と喜ぶ工藤を、観客もあらためて「おかえり!」コールで温かく迎えた。
一方、劇中で工藤とコンビを組んだ長田は、完成した作品を観て「めちゃくちゃ面白かったですね。特に(長田が変身する)Xギーツがカッコいいなと。変身している時の記憶はないんですけど、映像を観て、あんなに動けているのかとビックリ。めちゃくちゃ強かったです」とジョークを交えて笑顔。工藤も「メラとメロはポップな悪役という感じなので。ご覧になった皆さんにかわいがっていただける存在になったら」と呼びかけた。
また長田は、撮影を振り返り「ビックリしたんですけど、変身ポーズが決まってなくて、監督が撮る直前にどうしましょうかと言ってきた。そんなことあるの? と。これは完全にドッキリだと思ったんですけど、その場で考えました」と告白。「クロス(X)を入れつつ。ギーツの反面(対照的な存在)なので、パチン(指パッチン)を入れて……という感じで考えました」と身ぶり手ぶりでポーズを説明しつつ、「もともと“T”とか、アルファベットで一文字を表すのは得意なんで。“X”はすぐにピンときましたね」と付け加えると、会場は笑いに包まれた。
舞台あいさつには『仮面ライダーギーツ』から簡秀吉、佐藤瑠雅(桜井景和/仮面ライダータイクーン)、星乃夢奈(鞍馬祢音/仮面ライダーナーゴ)、杢代和人(吾妻道長/仮面ライダーバッファ)、青島心(ツムリ)、崎山つばさ(晴家ウィン/仮面ライダーパンクジャック)、中澤祥次郎監督も登壇。さらに『王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン』からも、酒井大成(ギラ/クワガタオージャー)、渡辺碧斗(ヤンマ・ガスト/トンボオージャー)、村上愛花(ヒメノ・ラン/カマキリオージャー)、平川結月(リタ・カニスカ/パピヨンオージャー)、佳久創(カグラギ・ディボウスキ/ハチオージャー)、池田匡志(ジェラミー・ブラシエリ/スパイダークモノス)、ゲストの中村獅童と佐倉綾音、上堀内佳寿也監督が出席した。(取材・文:壬生智裕)