『ロード・オブ・ザ・リング』イアン・マッケラン84歳、引退の意思ナシ!「今や演技は結構得意だし」
第48回トロント国際映画祭
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのガンダルフ役などでおなじみの俳優イアン・マッケランが主演を務めた映画『ザ・クリティック(原題) / The Critic』のワールドプレミアが、第48回トロント国際映画祭で行われた。
アンソニー・クインの小説「Curtain Call」を『リープ・イヤー うるう年のプロポーズ』のアナンド・タッカー監督が映画化した本作は、ファシズムが台頭しつつある1936年のロンドンが舞台。歯に衣着せぬ物言いで知られるゲイの舞台評論家(イアン)が、改革に取り組む新代表(マーク・ストロング)の下でロンドン・クロニクル紙を追われそうになり、彼がこき下ろしてきた女優(ジェマ・アータートン)を利用して策をめぐらすことになる。イアンはどこかチャーミングだが邪悪で、破滅願望のある評論家を嬉々として演じている。
今や84歳となったイアンだが、生涯現役を貫くつもりだ。Varietyに引退の意思について聞かれると、「何のために?」とさらり。「わたしはこれまで仕事から離れたことがないが、今から数分後にも何かが起きて、働けなくなる可能性があることはわかっている。だが、膝が動き、記憶力が損なわれない間は、なぜ辞める必要がある? わたしはこの演技というものが、今や結構得意なんだと本当に感じているんだ」とユーモラスに応じていた。(編集部・市川遥)
第48回トロント国際映画祭は現地時間9月17日まで開催