大沢たかお、実写版『沈黙の艦隊』は壮大な物語の船出 上戸彩も続編に意欲
俳優の大沢たかおが29日、TOHOシネマズ日比谷で行われた映画『沈黙の艦隊』初日舞台あいさつに登壇し、観客からの「この先どうなんだよ!」という視線を感じたと明かしながら、続編への期待を語った。イベントには玉木宏、上戸彩、ユースケ・サンタマリア、中村蒼、江口洋介、吉野耕平監督も参加した。
【動画インタビュー】大沢たかお、実写版『沈黙の艦隊』を語る!
本作は、累計発行部数3,200万部(紙・電子)を突破する、かわぐちかいじの大ヒット漫画を、映画『ハケンアニメ!』などの吉野監督が実写映画化。日米が極秘裏に建造した日本初の原子力潜水艦の艦長・海江田四郎(大沢)が、核ミサイルを積載した潜水艦と共に姿を消すことに端を発するポリティカルアクション。
上映後、満員の客席を見渡した大沢は「皆さん楽しんでいただけたと信じています」と感無量の表情を浮かべつつ「おそらく『この先どうなるんだよ!』と思っておられる感情も感じております」とあいさつ。
そんなファンの思いを受け、大沢は「『沈黙の艦隊』という30年前にかわぐち先生が描いた漫画がようやく実写化され、船出となったのがこの作品。ここから始まると我々も思っております」と宣言すると「皆さんにも喜んでいただければ、壮大な物語を余すことなく映像にできるのかな。この次もどんどんやっていけるのではないかと思っています」と、続編への期待を口にした。
すると、海自のディーゼル艦たつなみの艦長・深町洋を演じた玉木も「僕も現場で次ができたらいいなと話していたんです」と続編に意欲を見せる。オリジナルキャラクターとして劇場版に登場した報道キャスター・市谷裕美役の上戸も「わたしは、これまで原作がある作品を何度かやっていましたが、オリジナルキャラってまずたたかれるんですよね」と笑うと「でも台本を読んで、ぜひ携わりたいなと思いました。実は今回は3シーンぐらいしか出ていないので、次、ぜひお願いします」とプロデューサーも務める大沢に続編をお願いしていた。
キャスト陣の“次”を望む声に吉野監督も「陸と海の底まで唯一物語に出てきたすべてに関わってきた人間としては、先があるとすれば、またこのチームでやりたい」と意欲を見せると、大沢は「防衛省、海上自衛隊などたくさんの方々のご協力と、かわぐち先生にご快諾いただき30年という歳月を経て旅立つことができました。今日はこれから続くストーリーの船出。続編があることを楽しみに待っていて欲しい」とあらためて未来に思いを馳せていた。(磯部正和)