オダギリジョー、『ゴジラ-1.0』に本音!?「これは怒られる…」
俳優のオダギリジョーが3日、都内で行われた映画『サタデー・フィクション』の初日舞台あいさつに登壇し、撮影を振り返りながら劇場での鑑賞を呼びかけた。この日は中島歩、ロウ・イエ監督、プロデューサーのマー・インリーも来場した。
『天安門、恋人たち』『スプリング・フィーバー』などのイエ監督がメガホンを取り、コン・リーやオダギリらが共演を果たす歴史ドラマ。中国・上海に実在する劇場を舞台に、諜報(ちょうほう)員の顔を持つ女優や日本から来た暗号通信の専門家らが暗躍する。
キャスティングについて、ロウ監督は「最初に思い浮かべたのがオダギリジョーさん。小説と映画ではかなり役柄に違いがありますが、それを変更してうまく彼に合わせました。続いて、パスカル・グレゴリーさん、コン・リーさんの3人が決まり、他のキャストも徐々に固まりました」と打ち明ける。
コン・リーと共演したオダギリは「世界の映画史に残る作品にたくさん出演していて、僕も学生の頃からたくさん観ていたので、初めてお会いした時は緊張しました。でも、最初からフレンドリーで優しくて、誰にでも平等で、世界的な女優さんなのに偉ぶることなく本当に素敵な方で、中国のキャストやスタッフからも好かれている感じが印象的でした」と吐露。
催眠術をかけられるシーンがあることから、撮影前にキャスト陣が催眠術師から授業を受けたことも明かすオダギリは、「先生が催眠術をかけているのを見るんですけど、ロウ・イエ監督の作品とはいえ、みんなが『本当か、これ?』という怪しい感じで見ていて……」とぶっちゃけ。しかし、そこで生まれた一体感によって「仲良くなれたかもしれないです」とも話し、笑顔を見せた。
最後にオダギリは、「モノクロの映画を映画館で観られるのはリッチなことだと思います。音楽を一切付けない潔さがあり、映画として洗練されていて、映画館で観るべきレベルの高い作品だと久しぶりに思えました」としみじみと語ると、「これを携帯で観るとかありえないですよね。早送りして観るとかも考えられないです。だから、いろんな方に宣伝していただいて、広めていただければなと思います」とアピール。
さらに、この日は神木隆之介主演の映画『ゴジラ-1.0』も初日を迎えたことから、オダギリは「今日は『ゴジラ』も公開されてますけど、『ゴジラ』の方は携帯の方で……」とよからぬ呼びかけ。すぐに「いやぁ、これは怒られる……(笑)。冗談ですからね」と反省して会場の笑いをさらった。(錦怜那)