「相棒」高橋克実、マーロウ矢木役で12年ぶり登場「また“縁”ができて感無量」
22日放送の連続ドラマ「相棒 season22」(テレビ朝日系・毎週水曜よる9時~)第6話に、高橋克実演じる私立探偵“マーロウ矢木”こと矢木明が登場することが明らかになった。マーロウ矢木の登場は、2012年の「相棒 season10」第11話以来およそ12年ぶり。特命係の杉下右京(水谷豊)&亀山薫(寺脇康文)コンビとは、初登場回の「相棒 season5」第10話(2006)以来17年ぶりに再会を果たす。
【画像】コートは初登場時のもの!右京&薫と17年ぶり再会のマーロウ矢木
ハードボイルドに憧れるマーロウ矢木は、冴えない中年探偵と思いきや、実はなかなかのキレ者という異色の設定で強烈なインパクトを残した人気キャラクター。彼が再々登場する「season22」第6話は、警視庁の情報提供フォームに「17年前の誘拐事件の犯人は、自殺ではなく殺された」という謎の密告が舞い込んだところからスタート。誘拐事件は、当時5歳だった老舗デパート創業一族の令嬢が、元従業員にさらわれたもので、犯人によって睡眠薬で眠らされていたことから「眠り姫誘拐事件」と呼ばれていた。
情報提供者は、なぜか「特命係 杉下右京殿へ」と右京を名指し。挑戦状のような密告を受けて、調査をはじめた特命係は、美しく成長した令嬢が婚約お披露目パーティーを前に失踪したことを知る。さらに、マーロウ矢木が令嬢を連れ出したらしいとわかり、特命係と名探偵がまたしても出会うこととなる。
マーロウ矢木役の高橋は、「単純にめちゃくちゃうれしかったですね。“うわぁ~2023年は最高の年だな!”って大喜びしました」とオファー当時の心境を明かし、「僕自身、矢木には入れ込んだ覚えがあり、忘れられないキャラクター。2回演じられただけでもうれしかったのですが、こうやってまた“縁”ができたのは本当に感無量です」と役への思いを語る。
12年ぶりの再演にあたり、「マーロウ矢木がまとう“空気感”は貫かねばという思いがあり、以前の作品を見返しました」と高橋。「彼は優秀な男ですが、その部分はあまり見せず、かといってズッコケるわけでもない。カッコよさを追求し続ける人物なんですよね」と改めて原点に立ち返ったという。
水谷&寺脇とは久々の共演。「変かもしれませんが、テレビで『相棒』を見ているみたいでした。メイクのとき普通におしゃべりしていても、豊さんが眼鏡をかけて部屋から出てきた瞬間、完全に右京さんになっているんですよ。さらに、寺脇さんがMA-1を羽織った瞬間、お2人からものすごいコンビ感があふれ出てきて、これはさすがだなと思いました」と感慨深げに語ると、「あと、お2人は現場でのあり方が素晴らしいんです。豊さんも寺脇さんもそれぞれ朝、スタッフのみなさん全員に順番に挨拶するのですが、あれで現場のテンションがぐんと上がるんです! 本当にマジックを見ているようでしたよ」と振り返った。
また、今回着用したトレンチコートが2006年から使用されてきたものだと明かした高橋は「自分としては、昔のままのマーロウ矢木として再々登場した気持ちです。あのころと変わらないように演じたつもりですが、いかがでしょうか!」とシリーズファンに呼びかけた。(編集部・倉本拓弥)