亀梨和也、菜々緒を救う 収録現場で穴に落下「声がなかったら骨折していたかも」
俳優の亀梨和也が22日、神楽坂の赤城神社で行われた映画『怪物の木こり』の大ヒット祈願イベントに菜々緒、三池崇史監督と共に出席。先日バラエティー番組で共演した菜々緒を、収録現場で助けていたことが明らかになった。
「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した倉井眉介の小説を映画化した本作。絵本「怪物の木こり」に登場する怪物の仮面をかぶった連続猟奇殺人鬼に命を狙われたサイコパス弁護士・二宮彰(亀梨)が、殺人鬼を返り討ちにする機会をうかがうさまを描き出す。
この日の祈祷には、劇中で二宮を狙う“木こり”も参加。亀梨は「なかなかないシチュエーション。『(祈祷の時に)怪物の木こり殿』と呼ばれていて、手袋をしていたので、(拍手)が鳴るのかなと思ったんですけど、しっかりやっていただけたので心強かったですね」と笑顔。菜々緒も「木こりさんと一緒にご祈祷をする機会がなかったので、どういう感じでいればいいのかなと思いましたけど、滞りなく終わることができて。安心してます」と続けた。
三池監督と亀梨は今回が初タッグ。「亀梨さんとお仕事させていただくのも、会うのも初めてでした。割とスーパースターと縁遠いというか、アウトサイダー側でやってきたので、自分もがんばってきたなと思います」としみじみ語るも、「(役柄が)亀梨さんにピッタリなんですよね。サイコパスといっても、ひとりの人間ですから、多面性をもっている。そういう点においては、アイドルという人生を、もうひとつの自分をつくりあげて、25年という時間を過ごした人間だからこそ、僕らとは違う台本の見方をしていて。二宮という人を理解しているんじゃないか。それはその通りでしたね」と亀梨を称賛した。
また、菜々緒について三池監督は「いつも出ていただく時は、露出の高い衣装を着てもらうことが多くて。菜々緒さんは映画を撮る喜びを感じさせてくれる人なんですが、今回は刑事ということで、メイクも濃くしないで、髪の毛もあるがまま。そうやって女優として立っている姿に、この人は本物なんだなと思いました」と感服した様子でコメントしていた。
明日11月23日の「勤労感謝の日」が、その年に収穫されたものささげ、感謝する新嘗祭にちなんでいることから「あなたにとっての収穫は?」という質問も。亀梨は「三池監督と出会わせていただけたのが収穫」とキッパリ語ると、「今回も染谷(将太)くんや菜々緒さんら、監督の作品に何度も出ている方と共演させていただいて。僕自身もまた呼んでいただけるように、いつでも露出できるようにケアをしていきたい。監督が映画を作っていてよかったなと思えるような俳優になっていけたら」と冗談めかして会場を沸かせた。
さらに、勤労感謝の日にちなんだ「感謝していることは?」という質問に対して、菜々緒は「三池監督には、奇抜な衣装を着させていただいたり、激しい作品に出させていただいたりと、日々作品で成長させていただけて感謝しています」としみじみ。「亀梨さんとは3度目の共演になり、つい最近も(テレビの)バラエティー番組で共演させていただいて。最後に記念撮影をさせていただくんですけど、スタジオのステージの上で写真を撮ろうとなって、その時に1メートルくらいの穴が開いているところに落ちまして……。その時に亀梨さんが『あぶない!』と言ってくれたんです。声がなかったら骨折していたかもしれない段差で、その時に腕をつかまえて助けてくださって。この場を借りて感謝しています」と謝辞を述べると、亀梨も「僕が怪物級の力があったらガッと支えられたんですけど、左腕のトレーニングが足りないなと思いました」と返すひと幕もあった。(取材・文:壬生智裕)
映画『怪物の木こり』は12月1日全国公開