石原さとみ、3年ぶり連ドラ主演!「Dr.コトー」脚本家とのタッグで初の検事役
女優の石原さとみが、テレビ朝日系の2024年4月期ドラマ「Destiny」(2024年4月スタート、毎週火曜よる9時~)で、3年ぶりとなる連続ドラマ復帰を果たすことが明らかになった。石原がテレビ朝日のドラマに出演するのは、「霊能力者 小田霧響子の嘘」以来、14年ぶりとなる。
本作は、20年の時をかけたサスペンスラブストーリー。横浜地方検察庁中央支部の検事・西村奏(石原)は、中学生の時、検事の父を亡くしたことをきっかけに、母の故郷・長野県に移り住み、そのまま地元大学の法学部に進学。そこで出逢った4人の仲間と共に苦楽を共にし、絆を深めていたが、ある日、ある人物の死によって彼らの運命は大きく変わる。それから12年後、横浜で検事として働く奏の前に、事件以来、消息不明だった同級生が現れ、再び過去と向き合うことになる。
石原が演じる奏は「愛する人は私がこの手で守り抜く」という強さと覚悟をもった女性。抗えない運命の中でも自分の意志を貫いて突き進む姿が描かれる。脚本を手掛けるのは、ドラマ「Dr.コトー診療所」シリーズ、映画『涙そうそう』『ハナミズキ』などで数多くのヒット作を生んできた吉田紀子。人間ドラマの名手である吉田が、現代を生きる等身大の女性をヒロインに、脚本家人生初となる検事の世界を描く。また、演出は映画『僕の初恋をキミに捧ぐ』『潔く柔く きよくやわく』などの新城毅彦らが務める。
石原、吉田(脚本)のコメントは下記の通り。(高橋理久)
石原さとみ(西村奏 役)
3年ぶりの連ドラに不安と緊張がありました。
ですが、脚本の吉田紀子さんとプロデューサーの中川さんが作成された企画書に驚かされました。
最終回までの流れと共に、主人公・奏をはじめ、全キャラクターの生い立ちから現在に至るまでが細かく書かれていました。
それぞれの人間性が良く分かり、全体感も把握でき、先の展開の内容の濃さに大変驚きました。
現場では、出演者、そしてスタッフの皆さんの熱量とミリ単位のこだわりに嬉しさと勇気を頂きました。
4月放送なのでまだ先ですが、心を踊らせながら共に放送を待ち望んでもらえたら嬉しいです。
吉田紀子(脚本)
わりと長いこと脚本を書いていますが、最初にこのドラマの企画を聞いた時には、目の前が真っ白になりました。(本当です)。主役が女性検事。さらに、ラブサスペンスのオリジナル脚本。本格的に法曹界を描くのは初めてでしたし、おそらくその知識は小学生レベル。
数日間悩んだ挙句、ふと一本の古い無声映画を思い出しました。二十代の頃、劇場で観た活動弁士&楽団付きの「滝の白糸」。若き日に恋に落ちた法学部の学生と、旅回り劇団の女優。女優は苦学生の彼を助けるために学費を援助し、彼は無事司法試験に合格する。だがその二人が、数年後に出会った時には…。
この映画が、抜群に面白く、その頃はまだ脚本家にもなっていない私でしたが、家に帰り、そのプロットを、記憶が鮮明なうちにと、必死に書き留めたほどでした。
そんな“運命に翻弄されるような恋人たちの話”を書けないか…。しかもピュアなラブサスペンスを。「滝の白糸」がヒントになり、ドラマの脚本はスタートしました。