鈴木おさむ、地上波連ドラ最後の脚本「離婚しない男」1月期放送 伊藤淳史が“サレ夫”役で主演
来年3月31日をもって放送作家業と脚本業から引退する、鈴木おさむが脚本を手掛けるテレビ朝日系・土曜ナイトドラマ「離婚しない男~サレ夫と悪嫁の騙し愛~」(毎週土曜よる11時30分~深夜0時00分放送)が、2024年1月20日からスタートすることが決定した。大竹玲二の人気漫画を伊藤淳史主演で映像化。妻の不倫に気づかぬふりをしながら証拠を集め、娘の親権を獲得しようとする父親を描いたブラックコメディーとなる。
伊藤が演じるのは、大手新聞社の社会部エース記者・岡谷渉。ある日、妻の不倫を目撃したことで離婚を決意した渉は、出世の道を捨てて、在宅ワークに切り替えイクメンデビュー。7歳になる一人娘・心寧の親権を獲得するべく養育実績を重ねながら、真の目的を悟られないように妻・綾香の不倫の証拠集めに奔走。調停や審判による親権者の取り決めのうち認められるのは約1割という、父親による親権獲得の壁に挑む。
サレ夫(不倫サレた夫)を演じる伊藤のほか、小池徹平が渉の妻と不倫を繰り返す芸能事務所のチーフマネージャー・司馬マサト役、EXILE・FANTASTICS from EXILE TRIBE の佐藤大樹が渉と共に不倫の証拠集めに邁進する探偵・三砂裕役、水野美紀が親権事案で日本有数の解決実績を誇る弁護士・財田トキ子役で出演する。
鈴木は、本作について「この作品が『地上波連続ドラマ』の最後の脚本となります」と明かし「テレビ朝日23時台で『奪い愛、冬』『M 愛すべき人がいて』『先生を消す方程式。』に続いて4作目ですが、最後なので、肩が壊れるかもってくらいでフルスイングで投げております」と意気込みをコメント。「正直、色んな意味で話題作になり、問題作となると思います。放送初回から、かなり驚きのことが連発すると思います。スマホ片手に、騒ぎながら見てください」と呼びかける。
主演の伊藤は、そんな鈴木の脚本について「過去にも鈴木おさむさんの脚本の作品に出させていただいていますが、とにかく、エネルギーに満ちていて。今回は特に引退を公言されて、最後の作品となる熱い思いが込もった、いい意味でやりたい放題の世界観が広がっていると思います」と手応えを感じている様子。
また、原作について「第一印象は『だけどこれ、地上波で流せるの?』でした(笑)」と語る小池も、「原作の面白みを、おさむさんがどこまでギリギリのラインで表現して、視聴者を楽しませて、驚かせるのか、僕も気になって仕方がなかったです。もう、おさむさんのカラーが濃いですから! これを現場でどう撮るのかという心配もありましたが、できるだけ、おさむさんがやりたいことを作品に残したいという気持ちです」と鈴木への思いを告白する。
佐藤は、探偵役のオファーに「よく取材で『次にやりたい役は?』と聞かれた際に『探偵です!』とずっと答えていたんです。その夢がこんなにも早く叶うとは思っていませんでした」と念願の役だったことを明かし「おさむさんが手掛けられた作品はこれまでたくさん観ていますし、もちろん何度もご一緒させていただいたこともありますが、やっぱり原作を脚本にした際の《鈴木おさむ色》は見事ですよね。演じる役者さんに当て書きをしているようなセリフ運びなど、今作も大いに話題になってバズると思います!」と宣言。
そして、「奪い愛」シリーズの怪演も話題を呼んだ水野は「おさむさんが引退宣言をされて、今作が最後の脚本作となるでしょうし、『もう、おさむさんの脚本で遊ばせてもらうこともないのか…』と思うと、噛みしめて演じさせていただこうと襟を正しました。今回も、おさむさんカラーに染まっていますよね」としみじみ。脚本について「原作本来の面白さに加えて、おさむさんの筆が暴れている(笑)面白さもあると思います。それに『離婚や親権を取るってこういうことなのね』というHow Toとして、なるほどと思える知識ももらえます。離婚を考えてらっしゃる方には絶対に為になると思いますので(笑)、ぜひお楽しみに!」と語っている。
原作者の大竹は、ドラマ化について「連載時から『離婚しない男』のテーマはドラマ映えしそうだと考えていただけに、本当にドラマで観られる事が楽しみで仕方がないです」と喜びながら「鈴木おさむさんの脚本が届く度に面白さで大笑いしておりましたが、いち視聴者として放送を楽しみに待とうと思います」と期待。浜田壮瑛プロデューサー(テレビ朝日)も「『M』『奪い愛シリーズ』で大きな話題をさらった“おさむワールド”全開で、あがってくる脚本が、毎回ことごとく最高なんです。とてつもないドラマの誕生を予感しています。そしてそんな“おさむワールド”の集大成を彩ろうと、深夜ドラマではあり得ない豪華キャストの皆様が集結しました」と自信を見せている。