ペ・ドゥナ、毎日朝7時から過酷なトレーニング 『REBEL MOON』二刀流の反乱者役「自分を追い込んだ」
映画『マン・オブ・スティール』などのザック・スナイダー監督が手がけたNetflix映画『REBEL MOON - パート1:炎の子』のメインキャストに名を連ねるペ・ドゥナが来日インタビューに応じ、「自分自身を追い込んだ」という過酷な役づくりについて語った。
【動画】『REBEL MOON - パート1:炎の子』予告編
『REBEL MOON』は、黒澤明監督の名作『七人の侍』からインスパイアを受けたスナイダー監督が製作した、2部作構成のSFスペクタクル。銀河を支配する巨大帝国“マザーワールド”に立ち向かう、反乱者たち〈チーム・レベルズ〉の戦いを描く。ペ・ドゥナは、チーム・レベルズの一員で、剣と復讐心を静かに燃やす二刀流使い・ネメシスを演じた。
赤く発光する2本の剣を駆使したアクションシーンに挑んだペ・ドゥナ。ネメシスの武器は『スター・ウォーズ』のライトセーバーを彷彿させるが、彼女自身が『スター・ウォーズ』を観たことがなかったため、アクション部が考案した緻密なコレオグラフィ(振り付け)を参考にしながら、動きを覚えていったという。
激しいアクションが求められる本作。武術や剣術の経験がなかったペ・ドゥナは、過酷なトレーニングを重ねて撮影に臨んだ。「当時は朝7時から毎日、週末もトレーニングの日々でした。コレオグラフィについていくだけでも大変で、デザインしていただいた動きを忠実に具現化するために、自分自身を追い込んでいました。今は優雅に振り返っていますが、当時は相当追い込んでいました(笑)」
『マトリックス』のウォシャウスキー姉妹が手がけた『クラウド アトラス』『ジュピター』にも出演するなど、SF作品と縁が深いペ・ドゥナ。「SFは何を具現化するのかが、一番大きなポイントだと思います」とSFの“美徳”を語る。
「人々が頭の中で想像することを、いかに大きな努力をして、誰かが具現化して見せるかがSFだと思います。もしかすると、頭の中で想像している以上のものを見せることもできるというのが、この映画の醍醐味です。そういった点が、普通の映画とは少し異なります。近年はCGI、テクノロジーが進んでいるので、新しいテクニックを取り入れて、見応えあるものを皆さんに見せるということが、作り手の観点では、非常に魅力的で大切なことだと思っています」
2部作の本作だが、脚本は216ページに及ぶ大ボリューム。ペ・ドゥナは、自身が演じるネメシスのパートだけを先に読み、準備段階でほかのパートも深読みするスタンスを取ったという。「『クラウド アトラス』の時も200ページ近くあったのですが、その当時は英語力が今よりもなかったので、どうやって読もうか……と思っていました。韓国語の脚本は、1ページ観ただけで『あっ、この作品すごい!』と感じるのですが、英語だとそういったニュアンスがすぐには受けとれないんです(笑)」と笑顔で話していた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)
『REBEL MOON - パート1:炎の子』Netflixで独占配信中