「牙狼<GARO>」道外流牙役・栗山航、ファンの温かい歓迎に涙…4年ぶり最新作完成披露
俳優の栗山航が9日、新宿バルト9で行われた人気特撮シリーズ最新作「牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者」完成披露上映会に出席、「牙狼<GARO>」シリーズ4年ぶりの最新作にして、栗山にとっては約6年ぶりのシリーズ復帰作ということもあり、大勢の観客の温かな歓迎に思わず涙ぐむひと幕があった。この日は共演者の仲野温、中澤実子、黒谷友香、萩原聖人らも参加した。
本作は、金色の輝きを取り戻し、魔獣・ホラーの邪悪な陰謀を打ち砕いてきた黄金騎士ガロ=道外流牙(栗山)と、“ハガネ”を纏う魔戒騎士・白羽創磨(仲野)が織りなすドラマ。主人公・流牙役を務めてきた栗山にとって、本シリーズは俳優デビュー作でもある。
この日は1話と2話がスクリーンで上映され、興奮冷めやらぬなかで登壇した栗山に向かって、観客からは「おかえり!」コールと大きな拍手が。温かな祝福ムードに笑顔を見せた栗山は「ただいま! ありがとうございます!」と手を振ると、「こんな日を迎えられて本当にしあわせです。今日はドラマの先行上映会ということで、とてもぜいたくなこと。少しの時間ですが、皆さんと一緒にいい時間を過ごせたらと思います」とあいさつ。
その後も客席からは、本シリーズ初参加となった仲野、中澤、黒谷、萩原らに対しても、役名とともに大きな声援が送られるなど、場内は歓迎ムード。これには全員が「ファンの皆さんが温かい」と感激した様子で、さらに1話、2話を鑑賞した観客からは「カッコ良かった!」という声も送られていた。
栗山は「ちょうど僕たちも控室で(観客と同じタイミングで)観させていただいたんですが、アクションはもちろん10年前と違う動きになっていて、そこも成長したなと思いますけど、僕がいちばん成長したなと思ったのが、(中澤演じる)コヨリからもらった手紙に書いてあった魔導文字が読めたこと。その時に僕も成長したなと思いました。昔は(牙狼をサポートする魔導輪)ザルバに教えてもらっていたんですけどね」と語り、会場は大笑い。
「牙狼<GARO>」シリーズといえば、激しいアクションも見どころとなるが、栗山が「今回は二人(仲野、中澤)とも初参加で。大変な現場だったと思うけど、すごく頑張っていた。最初の時点でバキバキに出ていたので、もう今後は上がるしかない。最初があれなら、最後はどうなるんだという感じですね」と若手ふたりの頑張りに言及すると、仲野は「ハードルを上げないでください」と苦笑い。また、萩原がすかさず「黒谷さん、われわれ(ベテラン)もがんばりましたよね!」と付け加えて会場を沸かすなど、キャスト陣も和気あいあいとした様子だった。
そんな今回のシリーズの今後について、栗山は「やはりこの作品は(仲野演じる)創磨の話だと思う。ずっと一緒にいたんですけど、本当に大変だったと思うんです。夏の暑い日から、冬の寒い日まで撮影をしたんですけど、彼は身体を駆使して『牙狼<GARO>』に愛を注いでくれた。それがこれからの作品のバロメーターというか、上がっていくポイントになると思います」と付け加えた。
祝福ムードに満ちた舞台あいさつもいよいよ終盤、栗山は「1月11日から放送が開始となりますが、ぜひ最後まで観てください」と切り出すと、「そしてこれからも『牙狼<GARO>』は、皆さんがいる限り、長い旅になると思います。最後までついてきてください。久しぶりにこうやって皆さんの前でお話しできて、すごくうれしかったです。やはり牙狼は……」と語ると、瞳からあふれる涙をぬぐうひと幕も。それでも言葉を絞り出すように、「やはり『牙狼<GARO>』って最高だなと思いました」と語ると会場からは万雷の拍手。その響きがどんどんと大きくなる中、「いつも愛を持って作品を愛してくれて。本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします!」と語る栗山の姿に、ファンからはさらに大きな拍手が送られた。(取材・文:壬生智裕)
「牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者」は1月11日(木)22時~ TOKYO MX、24時半~BS日テレにてスタート(「牙狼<GARO>」公式YouTube、Tver他各種配信プラットフォームでも配信予定)