『インクレディブル・ハルク』から15年!エドワート・ノートンの現在は?
エドワード・ノートンがスーパーヒーローを演じる『インクレディブル・ハルク』(2008)が、テレビ東京の映画番組「午後のロードショー」(毎週月曜~金曜)で、本日22日、午後1時40分から放送される。新作のウワサを聞かないエドワードはこの頃、何をしているのか探ってみた。
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エドワードは、1969年8月18日、米・ボストン生まれの現在54歳。イェール大学卒業後、ニューヨークで演技を学び、舞台出演の後、映画デビュー作『真実の行方』(1996)でいきなりアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。その後も『アメリカン・ヒストリーX』(1998)で同主演男優賞にノミネート、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)で同助演男優賞ノミネートされた演技派。『ファイト・クラブ』(1999)や『レッド・ドラゴン』(2002)などでも強烈な印象を残している。ウェス・アンダーソン監督作『ムーンライズ・キングダム』(2012)以降は、同監督作の常連になり、最新作の『アステロイド・シティ』(2023)が最新公開作となる。
その後の新作のウワサをあまり聞かないエドワード。調べてみると、映画以外でいろいろな活動をしているようだ。まず、力を注いでいるのが映画界の新人たちへの貢献。昨年6月に参加していたのが、クロアチア共和国で開催された、映画クリエイターや俳優たちための第3回ポンタ・ロプド映画祭(Ponta Lopud Film FEstival)。『ニューオーダー』(2020)などのメキシコ人監督ミシェル・フランコと共に、マスタークラスを開催し、彼の出演作『ペインテッド・ヴェール ある貴婦人の過ち』(2006)の上映会にも参加。「自分も先輩たちの経験談から学んできた、クリエイターがお互いに学べる場があるのが嬉しい」と明かしている。
また、映画界を離れたところでも、社会に貢献中。昨年10月には、パイロットたちがボランティアで医療搬送や災害救援などの航空移送を行う非営利団体AFW(Angel Flight West)に参加。10月30日に行われた同組織10万回目の記念ミッションには、エドワード自身がパイロットとして、肝臓移植手術を受けた11歳の少年ルイスとその母親を、サンタモニカからサンディエゴまで送り届けるミッションを遂行。イベントの会見では「もっと早くこの組織を知って参加したかった」と語っており、「20年も飛行機に乗っているが、今でも乗るたびに感じる自由さは、他では得られない特別な感覚だ」と明かしている。
と、真面目な活動が多いエドワードだが、オチャメな一面も。昨年10月に行われたテキーラブランド・カーサミーゴス(ジョージ・クルーニーが創業し、現在はアンバサターを務める)のハロウィン・パーティーに登場。妻で映画プロデューサーのショーナ・ロバートソンと共に、元サッカー選手のデヴィッド・ベッカムとその妻ヴィクトリアにそっくりの仮装を披露した。ベッカムの腕のタトゥーの再現ぶりは、かなりの力作だ。
この夫婦揃っての仮装ぶりでも分かるように、私生活は順調。1990年代にはミュージシャンで故カート・コバーンの妻のコートニー・ラブと、2000年代には『エターナルズ』(2021)のサルマ・ハエックとの交際がウワサになったが、2012年に約6年間の交際を経て、現在の妻ショーナと結婚。2013年に長男アトラスくん、2016年に現在も性別や名前が未発表の第2子が誕生している。近年の出演作が少ないのは、子育てに力を注いでいるからかもしれない。
現時点で公表されている新作は、声の出演をした大人向けコメディー・アニメ映画『ソーセージ・パーティー』(2016)のスピンオフ・テレビ・ミニシリーズ「ソーセージ・パーティー:フードトピア(原題) / Sausage Party: Foodtopia」での、映画と同じ役柄の声の出演のみ。しかし、演技派エドワードのこと、今後もじっくり作品を選んでまた強烈な演技を見せてくれるに違いない。(平沢薫)