「光る君へ」花山天皇の子役は誰?1分の出演に大反響
吉高由里子主演の大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)の7日放送・初回に、のちに花山天皇となる東宮(皇太子)が登場。1分に満たないシーンにもかかわらず「演じているのは誰?」「気になる」と大きな反響を呼んでいる。
平安中期に、のちに世界最古の女性文学といわれる「源氏物語」を生み出した紫式部(まひろ/吉高由里子)の人生を描く本作。初回「約束の月」では、まひろ(落井実結子)の貧しかった幼少期、藤原道長(三郎/木村皐誠)との運命的な出会い、そしてまひろの母・ちやは(国仲涼子)を巡る突然の悲劇が描かれた。
円融天皇(坂東巳之助)の甥で、のちに花山天皇となる東宮が登場したのは後半のこと。優秀ながら世渡り下手のため官職を得られず貧しい生活を強いられていたまひろの父・為時(岸谷五朗)は、権力者の藤原兼家(段田安則)から東宮に漢籍を指南する職を得た。実際にはスパイ役だったが、為時はまたとない好機と喜び、胸を弾ませて東宮に指南する……も、東宮はまったく興味を持たず、為時を蹴飛ばしたり変顔でからかったり終始落ち着きのない様子。しまいにはそれにも飽きたのか、陽に当たりながら大あくびするというやんちゃぶりだった。
演じたのは、13歳の伊藤駿太(いとう・しゅんた)。劇団四季のミュージカル「バケモノの子」に少年一郎彦役で出演。ドラマ「グッド・ドクター」(山崎賢人主演)や「ギフテッド」(増田貴久主演)などで主人公の幼少期を演じ、ドラマ「二月の勝者-絶対合格の教室-」では中学受験の塾生・上杉海斗/陸斗役役でレギュラー出演。「仮面ライダーリバイス」では中学生時代の五十嵐大二(日向亘の幼少期)を演じた。映画では『ツユクサ』『ある男』『リング・ワンダリング』などに出演し、『ホーンテッドマンション』の日本語吹替え(トラヴィス役)も務めた。
短いシーンながらSNSでは「すごいインパクト」「破天荒な感じと変顔が良すぎ」「素晴らしくハマって惹き込まれた」「ピッタリすぎる」「既に花山天皇すぎる」「めっちゃ良いキャラ」「綺麗でいい子役さん」と反響を呼んだ。
東宮は即位後、藤原兼家の孫である懐仁親王(やすひとしんのう/のちの一条天皇)が東宮となったために、早々の譲位を画策され、大事件が起きる。花山天皇を演じるのは、大河ドラマ「麒麟がくる」の公卿・近衛前久役など、雅なキャラクターがハマると定評のある本郷奏多。14日放送・第2回から登場する。(編集部・石井百合子)