役所広司『PERFECT DAYS』国際長編映画賞ノミネート!邦画では2年ぶり
第96回アカデミー賞
第96回アカデミー賞のノミネーションが23日に発表され、役所広司主演作『PERFECT DAYS』が国際長編映画賞にノミネートされた。日本映画の国際長編映画賞(旧・外国語映画賞)ノミネートは、濱口竜介監督作『ドライブ・マイ・カー』(2021)以来2年ぶりとなる。
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『PERFECT DAYS』は、『パリ、テキサス』などのドイツの巨匠ヴィム・ヴェンダース監督が東京で撮り上げたドラマ。役所がトイレ掃除に真摯に取り組み、一瞬一瞬に小さな喜びと美しさを見いだしながら生きる公共トイレ清掃員にふんしており、第76回カンヌ国際映画祭で日本人2人目となる最優秀男優賞を受賞したことも話題になった。
ヴェンダース監督は「私の偉大な映画界の師、小津安二郎の祖国である日本の代表としてアカデミー賞に参加できることを大変光栄に思います。『PERFECT DAYS』は彼の魂に導かれた作品です。この作品がノミネートされたことは、私にとってこの上ない喜びです」とコメントしている。
国際長編映画賞にはカンヌでパルムドールを競ったジョナサン・グレイザー監督の『関心領域』をはじめとした強敵が並ぶが、『ドライブ・マイ・カー』に続く受賞に期待したい。第96回アカデミー賞授賞式は現地時間3月10日にロサンゼルスのドルビー・シアターで開催される。(編集部・市川遥)
第96回アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート作5作は以下の通り。
『イオ・カピターノ(原題) / Io Capitano』(イタリア)
『PERFECT DAYS』(日本)
『雪山の絆』(スペイン)
『ザ・ティーチャーズ・ラウンジ(英題) / The Teachers’ Lounge』(ドイツ)
『関心領域』 (イギリス)