93歳女性館長守る別府ブルーバード劇場、地元発オリジナル短編映画に朝ドラ「ブギウギ」脚本家参戦!
大分県別府市にある今年93歳になる女性館長が長年守り続けてきた別府ブルーバード劇場でのみ観られるオリジナルの短編映画を、オール地元ロケで制作しようと始まった短編映画製作プロジェクト「別府短編映画制作プロジェクト」。朝ドラ「ブギウギ」で脚本を務める足立紳監督の参加が明らかになった。また、本作の主要キャストはオーディションによって選ばれる。
別府駅前にある別府ブルーバード劇場は、岡村館長の父が「子どもにいい映画を観せたい」との思いから昭和24年に創業。以後、今年93歳になる現役女性館長の岡村照が70年以上にわたって映画を届けてきたが、アフターコロナ以降も存続が危ぶまれる厳しい状況が続く。そんな中、足立監督が参加する今回のプロジェクトには、新たに豊後大野市がコラボ参加し、別府と豊後大野で撮影予定。キャスティングはオーディションによって選ばれるという足立監督と一緒に映画作りをしてみたいという俳優には最高のチャンスとなるはずだ。
別府短編映画制作プロジェクトは、土屋哲彦監督、津田寛治が主演の『惡党と物書き』、田口清隆監督、 青柳尊哉が主演の『大怪獣ブゴン』、齊藤工が監督、安部賢一が主演の『縁石 ふちいし』、大森亜璃紗監督、吉田裕主演の『ナンバのハンパな借金取り~陽気なカッパと珍道中~』とこれまで多くの監督と俳優が作品を生み出し上映してきた。現在は徳井義実監督作品、立命館アジア太平洋大学(APU)とのコラボとなる萩原健太郎監督作品が待機中だ。
足立監督は、本プロジェクトによせて「大好きなブルーバード劇場のある別府の街と、大好きサウナで有名な豊後大野市で映画を撮れることがとても嬉しいですし、ワクワクしています! めっちゃ面白い映画になるように頑張りますので、よろしくお願いいたします!」とコメントした。
映画館、地域、そしてクリエイターたちが協力し、共に創り上げていくこのプロジェクトを通して、足立監督がどのような作品を生み出すのか目が離せない。(板橋りな)