「光る君へ」まひろと道長の恋、従者はどう見る?矢部太郎&本多力が語る
吉高由里子主演の大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)で、身分の差がありながらも激しく惹かれ合う紫式部(まひろ/吉高)と藤原道長(柄本佑)。前途多難な2人の恋について、まひろの従者・乙丸を演じる矢部太郎と、道長の従者・百舌彦を演じる本多力が、公式サイトのキャストインタビュー動画「君かたり」内で語った。
乙丸、百舌彦はそれぞれ幼いころからまひろ、道長に仕える従者で、野心渦巻く貴族たちとは裏腹におっとりとした雰囲気でトボけた味わいを醸す。乙丸は、まひろが外出する際には必ず同行し、自由奔放なまひろに振り回されながらもなんだかんだ言って甘い。散楽の場で6年ぶりに道長と再会し、思いを募らせるまひろを見守り続けているが、乙丸はどう感じているのか。
矢部いわく「ちょっと複雑な気持ち」で、「小さいころから知ってますのでまひろ様を。ちょっと複雑な気持ちはあると思うんですよね(笑)。『あ、まひろ様が…』みたいな。だからちょっと直視しないというか、直見しないというか、なんかピントをぼやかせて見ているみたいな。音声も入ってこないようにしてみたいな(笑)。なんかしゃべっているけどあんまり見えていない感じで。わからないですけど、そういう感じで見ておりますね。あんまり直で受け止めないっていう。かなり何重にもオブラートを挟んでそっと見ているっていう感じですかね」と乙丸の心境に思いを巡らせる。
一方、本多は親兄弟にも気を張っている道長にとって百舌彦は「息が抜ける存在、ガス抜きの存在」だと話す。道長はおおらかな性格で、直秀(毎熊克哉)ら散楽の人々が右大臣家を揶揄する劇も楽しんでおり、百舌彦は苦々しく思いながらも渋々同行している。
本多はそんな百舌彦を「小さいころから知っているし、どんどん大きくなっていくにつれて昔はずっと自分が遊び相手とかだったと思うんですけど、成長するにつれ手がかからなくなってきたのが、その成長もうれしいけどちょっと寂しくもあったりするから、一緒に町中をお忍びで行ったりするのもちょっと良くないとはわかっていながらもちょっと楽しい部分とかもあったりするのかなと思ったりはしています」と語り、まひろに猛アタックをかける道長について「いやもうあんなに奥手だった道長が初めてかなくらいに思っているんですけど、なんかそういう猪突猛進じゃないですけど、超えにいっているからなんかうまくこと行けばいいなっていうふうには思っていますね。あとそういうのを見ながら自分もしっかりしななって」としている。
なお、矢部は百舌彦が乙丸に対しては他では見せない顔を見せることがあると指摘。二人の関係を「向こうはちょっと見下している感があるんじゃないかと思いますね(笑)。なんか僕の前でだけ百舌彦さんが、なんかほかでは見せない百舌彦を見せてきたりするから(笑)。“絶対これ道長様にはやってないだろ”っていう感じのを僕の前で見せてくるので、ちょっと下に見てるなっていうのはありますね。服とかも同じ感じですけど、よく見ると向こうの方が素材よかったりするから。従者的には(百舌彦の方が)レベルが上なんだと思います」と分析している。
4日放送の第5回では、まひろが6年前に母ちやは(国仲涼子)が道長の兄・道兼(玉置玲央)に殺されたことを道長に告白。まひろは道長から離れる決心をするが、その後も漢詩の会や打毬などで度々顔を合わせ、一層恋心を募らせていく。(編集部・石井百合子)