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「光る君へ」吉高由里子&岸谷五朗、紫式部&為時ゆかりの越前へ 父娘が転換期を過ごした地

越前市内の岸谷五朗&吉高由里子
越前市内の岸谷五朗&吉高由里子

 大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)に出演する吉高由里子岸谷五朗が22日、紫式部と父・藤原為時のゆかりの地である福井県越前市の大河ドラマ館を見学。翌23日には岸谷が同館のオープニングセレモニーに登壇した。

【画像】越前の大河ドラマ館見学&オープニングセレモニーの様子

 平安中期に、のちに世界最古の女性文学といわれる「源氏物語」を生み出した紫式部(まひろ/吉高)の人生を描く本作。脚本を、社会現象を巻き起こし映画化もされた「セカンドバージン」(2010)や大河ドラマ「功名が辻」(2006)などの大石静が務める。

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 越前市は、越前国守として赴任する為時が暮らした地。同時に娘の紫式部も生涯で唯一、都を離れて暮らし、都では経験できない人々に出会い、日野山や白山の雄大な山々に囲まれ、美しくも厳しい自然を体験。美しい越前和紙との出会いなど、越前での暮らしが紫式部の感性を磨き、創作意欲をかきたてたのではとも言われている。大河ドラマ館は、福井県内の官民連携協議会は越前市内の武生中央公園屋内催事場内に開館。ここでしか見られない大河ドラマのテーマを深堀した4K映像や、主人公まひろが身につけていた衣装などの展示、ドラマ美術・衣装・書に込めた作り手の思いを解説した展示、為時の居室と書道道具のフォトスポットでの記念撮影が楽しめる。また「紫式部 想創庵」では紫式部の体験から得たイマジネーションを五感で体感できる。

 オープンに先駆け本館を見学した紫式部役の吉高は「ドラマ館が初めての経験。うれしいし、照れくさい。いろいろなことに興味を惹くよう丁寧に展示されていて、ドラマの世界を理解して見やすくなると思います。人と人とが点と点でつながって線になり、多くの方に足を運んでいただけるとうれしいですね」と感激の様子。紫式部の父・為時を演じる岸谷も「こんなにすごいと思いませんでした。美しくて、美術的で、すばらしい。親子で心を交わした1年で、対抗できない大きなものに挑んでいった場所。為時は非常に不得意な政治に向かい、まひろも心の穴がポツンと開いたタイミングとそれぞれ人生の転換期に越前にやってきました。こうした越前で開催される大河ドラマ館は特別に感じます」と感慨深げに心境を語った。

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 協議会の担当者は吉高、岸谷の本館への訪問に「越前市は紫式部が生涯で唯一、都を離れて暮らした地です。今回、親子そろって、為時さん(岸谷五朗さん)とまひろさん(吉高由里子さん)に、1000年の時を超えて越前にお越しいただいてうれしい。ますますドラマとともに、この越前市と福井県を盛り上げていきたいです」と喜びのコメント。

 翌23日には岸谷が大河ドラマ館のオープニングセレモニーに参加。展示されていた、まひろのパネルを持って入場し「寒い中、大勢の方々に会場まで来てくださり、とてもうれしかったです。ドラマをやっていても、実際に見てくださる方々に会えることって実はなかなかないんです。今日は、皆さんの表情や笑顔がとても印象的でした。こういう機会をいただけたことに感謝しています」と越前市の人々に感謝を述べた。

 大河ドラマ館は、12月までオープン予定。(編集部・石井百合子)

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