デヴィッド・リンチ版『デューン/砂の惑星』4Kリマスターが劇場公開決定
米作家フランク・ハーバートのSF小説を鬼才デヴィッド・リンチ監督が映画化した『デューン/砂の惑星』(1984)が、「テアトル・クラシックス ACT.4 『デューン/砂の惑星』4Kリマスター版」として、8月2日から全国順次公開されることが決定した。
【画像】世界で大絶賛!ヴィルヌーヴ監督版『デューン 砂の惑星PART2』
現在もカルト作として高い人気を誇る本作は、メランジと呼ばれるスパイスが採取できる砂漠の惑星アラキス(通称:デューン)を舞台に、宇宙の覇権をめぐる勢力争いを描くSF叙事詩。主演を「ツイン・ピークス」のカイル・マクラクランが務めたほか、宿敵フェイド=ラウサを歌手のスティングが演じた。
映画の最終的な編集権がスタジオ側にあったことから、勝手な編集が施され、完成版はリンチ監督にとって不本意なものだったという逸話もある。当初は、『猿の惑星』のプロデューサー、アーサー・P・ジェイコブスが原作小説の映像化権を獲得し、企画が進められようとしていたが、企画初期の1973年に急死したため、プロジェクトは日の目を見ずして消え去った。その後、巨匠アレハンドロ・ホドロフスキーの手によって映画化が進行していたが、原作小説の濃密さを徹底して反映させようとしたため、上映時間が12時間を超え、資金面の理由から撮影開始に至ることなく挫折した。
2020年、『メッセージ』『ブレードランナー 2049』などのドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がティモシー・シャラメを主演に迎えて、『DUNE/デューン 砂の惑星』として新たに映画化。本日15日より、続編『デューン 砂の惑星PART2』が日本公開される。(編集部・倉本拓弥)
「テアトル・クラシックス ACT.4 『デューン/砂の惑星』4Kリマスター版」8月2日(金)よりシネ・リーブル池袋ほか全国順次公開