『ゴジラ-1.0』田中美央、ハリウッド版にも声で参加 堀田艦長の名セリフ「衝撃にそなえよ!」生披露
映画『ゴジラ-1.0』でゴジラ討伐作戦の指揮を執る駆逐艦雪風の元艦長、堀田辰雄を演じた田中美央が18日、都内で行われた『ゴジラxコング 新たなる帝国』(4月26日全国公開)GODZILLA ANNIVERSARY NIGHTに出席し、日米ゴジラ作品に参加した感激の思いを語った。
『ゴジラvsコング』の続編となる本作は、ゴジラとコングが再び激突したことで、地上世界と地下空洞の世界が交錯し、新たな脅威が出現するさまを描き出す。会場には1300人のゴジラファンが集まり、田中をはじめ、本作の日本版声優を担当する宮野真守、鈴木もぐら(空気階段)、真矢ミキ、大塚明夫、立木文彦、福山潤、内田真礼が登場。さらに、YaffleとAI、OZworldが、伊福部昭作曲の「ゴジラのテーマ」オリジナル音源をサンプリングした日本語版主題歌「RISE TOGETHER feat.OZworld」を披露し、会場を大いに盛り上げた。
登壇者の中でも特に大きな歓声を集めたのが、『ゴジラ-1.0』の堀田艦長役で人気を博した田中だ。「日本のゴジラでは大変お世話になりました! アメリカのゴジラでもお世話になります! 皆さまよろしくお願いします!」と力強くあいさつする。
イベント中には、観客に向けて堀田艦長の名セリフ「衝撃にそなえよ!」を生披露するひと幕があり、会場から大喝采を浴びた。喜んでいたのは観客ばかりでなく、ステージ袖にいるスタッフもそうだったようで、宮野は「スタッフも喜んでいましたよ」と報告した。
声優としてハリウッド版にも参加することになった田中は「ビックリしました。オファーをいただいた時は。ええの? という気持ちでしたね」と当時の心境を告白。「日本のゴジラが70歳で、こちらのゴジラが10歳。お誕生日の年にすばらしい賞(アカデミー賞視覚効果賞)をいただいたということで、最高の時間をいただきましたし、改めてありがとうございます。日本のゴジラがやってくれました。世界に届いたと思います」と感謝の思いを述べる。会場から大きな拍手が鳴り響くと、その隙に大塚たちが「ゴジラ(こちら)こそ」とオヤジギャグを挟んでいた。
アニメ版「ゴジラ」三部作で声優を務めた宮野は、日米のゴジラ旋風に「日本で生まれたゴジラが世界で好かれるのもうれしいですよね」と笑顔。さらにアニメ版のゴジラについて、「僕がやった時は惑星レベルの、史上最大のゴジラだったんですよね。そんなゴジラと戦っていたので、いろんなゴジラに出会えてうれしいです」と笑顔。「今回、共闘と謳っていますが、皆さんの想像をはるかに上回る共闘だと思います。ゴジラとコングが共闘するということは、そこに相対する何かがないと実現しないわけなので。そこがまたすごいんですよ。その戦い方は今まで観たことがない演出でしたし、興奮しました。その興奮が皆さまに届くことを願っています」と観客に呼びかけた。(取材・文:壬生智裕)