「キョウリュウジャー」“弥生”飯豊まりえ、10周年Vシネは必ず出たかった!あふれる作品愛、坂本浩一監督が明かす
Vシネクスト『キングオージャーVSキョウリュウジャー』を手がけた坂本浩一監督がインタビューに応じ、同作で弥生ウェルシェード/キョウリュウバイオレットを再演した飯豊まりえが抱く、あふれんばかりの作品愛について語った。
今年10周年を迎えた「獣電戦隊キョウリュウジャー」と、2月に最終回を迎えた「王様戦隊キングオージャー」がクロスオーバーする本作。飯豊ふんする弥生は、ドクター・ウルシェードの孫娘で優秀な助手。プレズオンラボのオペレーターを務め、キョウリュウジャーたちの情報を把握している。
坂本監督は、飯豊が「キョウリュウジャー」10周年作品をやりたがっていることを、以前飯豊と別作品で一緒だったアクション部から耳にしていたという。「『キングオージャー』テレビシリーズに出演した『キョウリュウジャー』チームのアフレコ終了後、みんなで集まってご飯を食べる機会があって、そこにまりえちゃんも来てくれたんです。そこで本人が『(テレビシリーズに)呼ばれてない!』って話をしていて、『スケジュールを調整するから出してください!』と言っていたので、これは弥生も登場させなければと思いました」と飯豊から猛アピールを受けていたことを明かした。
10年後の弥生を演じるにあたって、衣装も複数パターン検討していたという。「少し大人っぽくなった感じでいくつかオプションをスタイリストさんに用意して頂き、本人も『当時を連想させるような衣装がいいです』と話していました。最終的に、赤い眼鏡をかけたら『これが弥生だ!』と記憶が見事に蘇って、そこから弥生モードに入っていましたね」
「キョウリュウジャー」での経験を生かして、直近で出演していたドラマでもアクションを披露していた飯豊。「まりえちゃんは当時からチャレンジ精神があり、本当に素直で頑張る子なんです」と坂本監督も彼女の才能を評価する。「Vシネクストでは、クランクインのファーストカットがいきなりアクションでしたが、本番もバッチリ決めたので、まりえちゃんの成長を改めて感じて感動しました」
「10年経った今でも、当時の弥生を再現できることはすごいことです」と続けた坂本監督。「彼女も『どうやったら弥生に戻れるかな?』とはじめは不安がっていたのですが、衣装を着て眼鏡をかけた途端、彼女の中にあるスイッチが入って、自然に戻ってきました。撮影現場に入るとみんなパッと役に入り、当時の空気感を作れるのは、まるで本当に10年前に戻ったのでは? と錯覚するほどでした」と感慨深げに語っていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)
Vシネクスト2本立て『キングオージャーVSドンブラザーズ』『キングオージャーVSキョウリュウジャー』は新宿バルト9ほか期間限定上映中/Blu-ray&DVDは10月9日(水)発売