元乃木坂46・高山一実、原作アニメ公開で声優陣に感謝「本当にプロフェッショナル」
元乃木坂46の高山一実が11日、新宿バルト9で行われたアニメーション映画『トラペジウム』公開記念舞台あいさつに出席。自身の小説がアニメ映画化されたことに「いい出会いに感謝したいです」と感無量な表情を浮かべていた。舞台あいさつには、声優を務めた結川あさき、羊宮妃那、上田麗奈、相川遥花、木全翔也(JO1)、そして篠原正寛監督も登壇した。
本作は、元乃木坂46の高山が2016年から雑誌「ダ・ヴィンチ」で連載した青春小説が原作のアニメーション映画。アイドルを目指す高校生・東ゆうが東西南北の美少女を集めながら自らの夢に向かって進む姿を描いた物語だ。
小説には、トップアイドルグループのメンバーとして活動してきた高山自身の経験や葛藤が込められ、瑞々しくもリアリティーと熱量に満ちた文章は反響を呼び、累計30万部の大ヒットを達成した。
高山は「最初に書き始めたのはいまから8年ぐらい前。当時は必死に書いていたのですが、まさかこんなに大きな形になるなんて思ってもいませんでした。そのときの自分が今の状況を知ったらびっくりすると思います」と驚きがあったことを明かすと「小説を書いたのも初めてでしたが、そこからアニメの製作のことも学び、たくさんの方と関わるとどんなことが生まれるのかも勉強になりました」と振り返る。
この日は、主人公ゆうを演じた結川から『トラペジウム』の生みの親である高山に花束のプレゼントが。結川は「明日は母の日。『トラペジウム』の母である高山さん。作品に会わせてくれてありがとうございます。そしてわたしはゆうというキャラクターに会えて良かったです」と語ると感極まって涙を流す。
高山は「母なんて言われて申し訳ないぐらい。わたしは土台の土台ぐらいしか作っていません」と謙遜すると「皆さんがキャラクターのことを考えてくださって、いろいろ深い部分まで形作ってくださいました。本当に声優さんってプロフェッショナルな職業だなと思いました。いい出会いに感謝します」と熱い思いを伝えた。
これまで数度、本作の舞台あいさつに立っている高山だが「いつもうまく話ができない」と照れくさそうに語ると「人と人とのつながりが好きなのですが、それを言葉にするのが苦手なんです。そんなコミュニケーションの難しさや人間ならではのぶつかり合いが詰まっています」と自らが思いを文章にする理由を明かしていた。(磯部正和)