高橋文哉、人生で初めて「からかわれる側」 永野芽郁から「役のまんま」
俳優の高橋文哉が16日、都内で行われた映画『からかい上手の高木さん』(5月31日公開)の完成披露舞台あいさつに主演の永野芽郁と共に登壇し、初共演の永野との撮影を振り返った。
シリーズ累計発行部数1,200万部を突破し、アニメ化、ドラマ化された山本崇一朗のコミックを実写映画化する本作。中学時代に隣の席の女子・高木さん(永野)にからかわれていた西片(高橋)の10年後の物語が描かれる。
映画の舞台となった小豆島での撮影を振り返るなか、作品にちなんで「撮影中はどちらがからかう側でしたか?」と聞かれると、永野が「文哉くんがからかわれる側」と即答。永野は「役のまんまです。意外って言われるんですけど、日常生活でからかいという言葉を使ってこなかったので、今回の撮影でからかいは悪い言葉ではないなって思いました。高木さん同様、文哉くんをからかう側でした」と紹介。これに高橋も「僕が歩んで来た人生では、どちらかというと僕はからかう側でしたけど、今回の撮影のみからかわれる側でした」と照れ臭そうにコメントしていた。
高橋は「好きなご飯屋さんができた」と小豆島の食に感激したことも回顧。「週に2回くらいその店に行っていたんです。家族が小豆島に来た時に一緒に行ったりもしました。連絡先を教えていなかったんですけど、マネージャーさん宛てにその後、お米が10キロ、みかんが2ダンボールも送られて来ていて、その人情深さに驚きました。そんな風に人と交流したことがないのですごくいい思い出になりました」としみじみ。そんなお店の人に向けたメッセージを求められると、高橋はユーモアたっぷりに「オリーブオイルも待ってます。小豆島はオリーブオイルが美味しいので」とリクエストした。
また、「10年」というキーワードに絡め、長く大切にしているものを聞かれると、高橋は「毛布」と回答。「うちに毛布があるんです。その毛布は何年間かはわからないんですけど、生まれてからずっと僕のそばにあったもの。初めて一人暮らしをする時に(親に)言われて持って行ったんです。そこから引越してもその毛布を持って行くようにしています。僕は物持ちはそんなに良くないんですけど、毛布は物持ちがいいです。冬だけでなく、夏もかけてます」と話していた。
イベントには永野、高橋のほか江口洋介、鈴木仁、平祐奈、前田旺志郎、志田彩良、今泉力哉監督も登壇した。(取材・文:名鹿祥史)